ティム・バートン監督がアニメーション映画の名作『ダンボ』を実写で蘇らせた
ディズニーと鬼才ティム・バートン監督が、アニメーション映画の名作『ダンボ』を実写映画化。本作の日本公開に先駆け、3月14日(木)に本作のメガホンをとったティム・バートン監督と主演のコリン・ファレルが来日し、ジャパンプレミアが開催された。バートン監督は約2年ぶり、ファレルは約14年ぶりの来日となる。会場には、日本語吹替版でファレルの声を吹き替えた西島秀俊が駆けつけ、来日ゲストたちを盛大に迎えた。
『ダンボ』は、大きすぎる耳をもつダンボが、引き離された母を助けるため、サーカス団の家族の力を借りて新たな一歩を踏み出すファンタジー・アドベンチャー映画。
本作の世界を再現したサーカスの装飾をした会場には、ティム・バートン作品のなりきりファッションに身を包んだ大勢のファンが詰めかけた。サーカス団によるパフォーマンスが披露されると華やかなジャパンプレミアが幕を開け、ステージ上のサーカステントから、西島秀俊、コリン・ファレル、ティム・バートンが登場した。
バートン監督が、「日本の皆様からはいつもエネルギーをもらいます。『ダンボ』が大好きで、他の人と違う面を持つダンボの物語を現代に紹介したいと思いました」と大好きな日本で、『ダンボ』をお披露目する喜びを語った。
ファレルは「パワー全開のティムと6か月も一緒にいると疲れちゃうよね。ティムの作品には若い頃から元気づけられていました。そして、本作にも物語の中心には他の人と違う面を祝福するというメッセージがあります」と冗談を交えながらも、過去にも何度もバートン監督作品からパワーをもらい、本作においても、例外ではないと絶賛していた。ファレルは通訳をいじるのが好きで、通訳に「そんなに僕話してないよ。全部作り話でしょ」と言ってふざけたりしていた。
西島はファレルの印象について語ろうとすると、ファレルはふざけて耳を塞いでいたが、西島は「耳塞がないでください。これからいいことを言うんで」と照れ笑い。「吹替の収録の時には、息を吸ったり吐いたりする演技を厳密に指示を受けました。コリンさんが、どれだけ丁寧に心と体で演じているのかを体験して、どれだけ大切にホルトを演じられたのかを感じました」とファレルの演技を絶賛するとファレルは日本語で「アリガトウ」と喜びを露わにした。
「他人と違うところが、自分を特別なものにしてくれているという物語の核にあるハートが、大好きです」とファレルが作品のメッセージについて明かすと、西島も「ティムが描く登場人物は個性が強くて、どこか周りから浮いてしまう瞬間や、厳しい局面に立たされる瞬間があるのですが、この個性で逆に周りの人たちを幸せにしていく物語が常にテーマでありますよね。勇気づけられるし、映画館を出る時に“よし!自分らしくいこう!”と感じられるんじゃないかと思います」と、映画を観た後に元気づけられるとアピールした。
イベントの締めくくりには、ゲストと観客が一体となり「フライ!ダンボ!」の掛け声でエールを贈り、会場が一体となった。
ファンたちの熱気に、終始大喜びのティム・バートン監督が会場を盛り上げ、大盛況のうちにイベントは終了した。
映画『ダンボ』は、全米同時となる3月29日(金)に全国公開される。