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『オリエント急行殺人事件』名探偵ポアロのアクションなど見せ場たっぷり

“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの小説をベースに描かれる『オリエント急行殺人事件』が12月8日(金)に公開となる。クリスティーは、聖書とシェークスピアに次ぎ、ギネス世界記録によると史上最高の20億冊以上が出版されたベストセラー作家。同小説は、現在までに世界各国で多数映画化やドラマ化され日本だけでも400万部以上を売り上げている傑作ミステリーだ。

12月5日、監督と“世界一の名探偵”ポアロ役を兼任したケネス・ブラナーの緊急来日に伴い、TOHOシネマズ 六本木にてスペシャルイベントが開催された。

イベントが始まるとまずレッドカーペットには、“サー”の称号を持ち、5度に渡ってアカデミー賞にノミネートされている名匠ケネス・ブラナーが登場。続いて、主人公エルキュール・ポアロ役の日本語吹替えを担当された草刈正雄さん、オスカー女優のジュディ・デンチ演じるドラゴミロフ公爵夫人の吹替え声優を務めた山村紅葉さんも登場。日米の名優たちが揃った会場は一気にヒートアップ。3名は丁寧にファンからのサインや写真撮影に応じた。

約2年ぶりの来日となったブラナーは開口一番、「アリガトウゴザイマス」と日本語で挨拶。日本語吹替えを担当された草刈さん、山村さんの印象について「こんなに素晴らしい方々に参加して頂き、イギリスにいる俳優たちも喜んでいますよ。東京が大好きです」と来日の喜びを表した。そんなブラナーのコメントを聞いた山村さんは、「監督と主演を務める天才なので気難しい方かと思いましたが、とてもフレンドリーでますます大好きになりました」と称賛を贈った。

本作では、今なお多くのファンに愛され続ける『オリエント急行殺人事件』を今までのイメージを一新するスタイリッシュな雰囲気で描き、随所にこだわりを感じる作品だが「ディテールにこだわって作りました。お客さん全員を列車に乗せたいのです。心に訴えるドラマで、ラストはサプライズがある。そしてダークでありながらも温かなドラマに、本作を観て泣いたという感想をたくさん頂きました」とこだわりを披露した。

草刈さんから「本作はどのくらいの期間で撮影したか」と質問が飛び、「クリスマスの時期を挟んで、約4か月間の撮影でした。そのうちの一か月間は、キャストが全員集合したシーンを撮影しました。そのシーンはとても大変でしたが、楽しかった撮影でした」と豪華キャストが集結した本作ならではの制作秘話を明かした。

“日本のアガサ・クリスティー”と称される山村美紗さんを母に持つ山村紅葉さんは「ミステリーを映画化するとき、トリックを知っている観客も多いと思いますが苦労されたことはありますか」と山村さんならではの質問が飛ぶと、「キャストの素晴らしい演技に共感されたと思います。このキャラクターたちは悲しみを隠している演技しています。これは演技力がないと出来ないことですよね」と語った。

最後に草刈さん山村さんが、本作の見所を漢字一字で表現。草刈さんは「これまでのポアロのイメージを覆すアクションだった」という感想を表して「動」という漢字を、山村さんは「登場人物の全員の感情が揺れ動く様、その表情が本当に名優揃い」ということで「感」という漢字を直筆で披露した。お二人の漢字を合わせると「感動」という文字が完成。ブラナーも「素晴らしい組み合わせですね」とお墨付きを頂き、特製ハンコで太鼓判を押した。

2017年12月7日 15時50分

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