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『モアナと伝説の海』モアナ役のヒロイン屋比久知奈アイルゴー披露

2014年空前の社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』、2016年『ズートピア』の大ヒットに次ぐ、ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』(3月10日(金)公開) 。アカデミー賞には「長編アニメーション賞」「主題歌賞」ダブルノミネートされ期待が高まる中、『リトル・マーメイド』『アラジン』を手掛けた本作の監督ジョン・マスカー&ロン・クレメンツが来日を果たした。新たなヒロイン、モアナについてロン監督は「モアナは16才の少女です。冒険に出ていろんな困難にあいますが、タラおばあちゃんやマウイや家族に支えられて、自分の心の声に耳を傾けていきます」と語り、『アナ雪』“Let It Go”に続く注目の主題歌 “どこまでも ~How Far I’ll Go~”の音楽制作について、ジョン監督は「この曲はモアナの応援歌になっている。10代の女の子が自分の悩みや葛藤、自分は何なのかを見出す内容になっています。音楽は感情を伝えるとても重要な要素です。ブロードウェイで話題の「ハミルトン」のリン=マニュエル・ミランダが参加してくれとてもいい音楽ができました。」と語った。

 続いてディズニーのニューヒロイン、海に選ばれた16才の少女“モアナ”役を射止めた日本語版声優を務める屋比久知奈さん、モアナの唯一の理解者である祖母タラおばあちゃん役の夏木マリさんが手を繋いで登場。ディズニーヒロインの声優と言えば、『アナ雪』のアナを神田沙也加さん、エルサを松たか子さんなど、一流の女優陣が印象深く、全くの新人がヒロインの声優を務めるのは初めて。本作の大抜擢について、屋比久さん自身は「最初は本当に信じられなかったです! 何度もこれは夢なんじゃないか?と思いましたが、実感したときに幸せが溢れだしてきました!家族とも泣きあって喜びましたし、友達や周りの方にも応援していただきました。早く皆さんにも本作を観てほしいです!」と役が決まったときの心境を興奮した様子で語った。そしてディズニー・アニメーションの声優初挑戦となる夏木さんは「とても光栄です。初めて観たディズニー映画は『101匹わんちゃん』です!ディズニー作品に出られてハッピーです!」と意気込みを語った。そして宮崎駿監督作品の大ファンであるジョン監督は、『千と千尋の神隠し』で湯婆婆の声優を務めた夏木さんへ「湯婆婆にお越しいただけて光栄です!」と会場の笑いをさらい、「宮崎監督の作品は自然と人間の密接な関係、女性のキャラクターの描き方、感情に長けています。私たちがインスピレーションを受けている部分は多く、本作の”強いヒロイン像”も宮崎監督作品からインスピレーションを受けました。例えば『天空の城ラピュタ』、『風の谷のナウシカ』、『もののけ姫』などからですね。私たちの作品の中で本作がもっとも宮崎監督の影響を受けている作品と言ってもいいかもしれません。」とジブリ作品への愛と本作との繋がりを語った。

 そして監督へのプレゼントとして、注目の主題歌 “どこまでも ~How FarI’ll Go~”を屋比久さんが初の生披露。緊張を隠せない屋比久さんへ夏木さんから「完璧な歌声だからアドバイスなんて必要ないけれど…“モアナ、心の声に従いなさい…”」と、タラおばあちゃんの役そのままに、優しくアドバイスをする場面も。屋比久さんのパフォーマンスが終わると夏木さんは「こんなに人がたくさんいる所で堂々と歌えるのは本当にすごいこと。まさにスター誕生ですね。おばあちゃんとして嬉しい!」と大粒の涙を流しながら大絶賛。ジョン監督も「日本語を話せない私でも、彼女の情熱や想いが伝わってきてとても感動しました!彼女の初生歌唱に立ち会えて嬉しい。この曲は先日アカデミー賞にノミネートされましたが、まさにオスカーに値するパフォーマンス!」と屋比久さんの歌を絶賛した。

最後にファンに向けて、夏木さんは「モアナが冒険をする海は、今の時代での“世界”に置き換えられると思います。是非この映画をみて自分探しをしてほしいです」と語り、ジョン監督は「海は世界を分断するものではなく、人と人、私たちを繋ぐものです。そして本作は私たちと皆さんを繋いでいます。困難に直面しながらも自分を見出していくモアナに日本の皆さんにも男女問わず共感して頂けると思います。」、屋比久さんは「キャラクター、歌、音楽、ストーリー全てが素晴らしい作品!勇気と元気を貰える映画です!」、とメッセージを送り来日イベントを締めくくった。

2017年2月19日 13時51分

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