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『BFG』のオスカー俳優マーク・ライランス、本田望結のキュートな笑顔にほっこり

スティーブン・スピルバーグとディズニーがコラボした話題の映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』。日本公開9月17日を目前に控えた8月31日、恵比寿ガーデンホールにて、来日した主演のマーク・ライランス(56)と、日本語吹き替え版声優を務めた本田望結(12)を迎えてイベントが開催された。

『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞を受賞したばかりのマーク・ライランスが本作で演じるのは身長7メートルの巨人BFG。『E.T.』のスピルバーグが久しぶりにファンタジーを作ったということで、早くも話題沸騰中である。初来日となるマークは、スピルバーグにすぐに気に入られ、『ブリッジ・オブ・スパイ』の撮影二日目にもうこの作品のオファーを受けたという。あまりにも急な話で、スピルバーグの仕事の早さに驚くばかり。この作品でもスピルバーグが来日が叶わなかったが、スピルバーグはそれだけ映画作りに忙しい日々を送っているということである。

さて、会場ステージはBFGが住む部屋をイメージしたもの。幻想的なオレンジのグラデーションの背景に、BFGが採取した夢がカラフルに光るドリームジャーが飾られていた。イギリス最大の危機を救うべく立ち上がった少女ソフィーの声を演じた本田望結は、胸元に金色の刺繍を施した白いシフォンのかわいらしいワンピースで登場。自分の自己紹介と、マークに会えて嬉しいということを英語で立派にスピーチし、マークは満面の笑顔でハグをし、「ありがとうございます」と日本語で返答した。本田望結はマークのことを「会うまでは7メートルの巨人だと思っていたから飛行機大丈夫かと思った」と茶目っ気たっぷりに話し、マークはそんな本田望結を見て「髪型も素敵でドレスもとっても似合っているね。ソフィーのイメージにぴったりだ」とメロメロの様子だった。

本田望結は以前からスピルバーグの映画の大ファンで、ディズニーの映画が大好き。スピルバーグの作品であり、なおかつディズニーの映画でもある本作に出演できたことで、もうただただ感激しきりで、「今もドッキリなんじゃないかと思っています」と言って記者たちを和ませた。これで本田望結は憧れのハリウッドデビューが実現したことになるが、マークは「僕はハリウッドよりも、本当は日本映画にずっと出たいと思っていたんだ。黒澤明はもう亡くなっているから、歌舞伎役者になりたいと思っているけど、でもこの年だし、今から日本語を覚えるのは大変だから、来世で歌舞伎役者を目指そうと思う」と話していた。

マークは本作で最先端のパフォーマンスキャプチャー技術を利用して演技をしたが、これに関しては、「すべてがイマジネーションで演技する世界だった。演技が抑圧されるのではないかと懸念したけど、むしろいつもより自由だった。ブルーバックの世界はさえぎるものがないから監督が近づき過ぎることもあったけど(笑)友人の野村萬斎が『シン・ゴジラ』で、ゴジラ役のパフォーマンスキャプチャーをやっていると聞いたけど、何も驚かなかった。なぜなら、パフォーマンスキャプチャーは日本の能や狂言に近いもので、彼なら違和感がないと思ったからだ」と日英俳優の意外な交友関係も語ってくれた。

原作はイギリス人なら知らない人がいないという児童文学の傑作。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は9月17日全国ロードショー。

2016年8月31日 22時55分

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