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青春ドラマの金字塔『スクール・ウォーズ』がブルーレイで登場

TBSにて、1984年から85年に放送されたドラマ『スクール・ウォーズ』のHDリマスターブルーレイ化記念イベントが8月28日(土)、渋谷で行われ、主演の山下真司(64)と、W杯での活躍も記憶に新しい日本代表田中史朗選手(31)が登壇した。イベントの後半には、歌手の麻倉未稀(56)が主題歌「ヒーロー」を歌うミニライブもあった。

30年前の土曜日の夜は『まんが日本昔ばなし』もあり『8時だョ!全員集合』もあってTBS最強の時代。高校ラグビーの弱体チームを全国優勝に導いた教師の実話を描いた『スクール・ウォーズ』は視聴率20%を超える人気ドラマで、数々の伝説を生み、今でも名場面がネタになるほど、まさに青春ドラマの金字塔と言える作品だが、それが当時のフィルムからHDリマスターでブルーレイとして発売される。あの名作が放送当時を遥かに凌ぐ美麗精彩な高画質映像になって帰って来るのだ。

山下は、自分の演じる教師のモデルとなった山口良治氏に会ったときのことを振り返り、「”内心、この生徒はダメだなと思ったことはないですか?”と質問したら、”どうしてはなからダメだと決めつけるんだ。僕は教え子のことをそんな風に思ったことは一度もない”と言われて、自分ってなんて小さい男だったんだろうと思って涙を流したのを思い出した」と語った。次から次へと撮影の面白エピソードが湧いてくる山下。名場面となった有名な「悔しいです」のシーンについては、「撮影の前に、お腹が減ったからといって、みんながすかいらーくに食べに行くと言いだした。おまえら、これから大事なシーンを撮影するというのに、胃に食べ物をいっぱい入れて満腹で幸せ気分で本当に悔しい芝居ができないだろと言ったら、”大丈夫っすよ”って言って食べに行きやがって、俺一人だけスタジオに残ることになった。帰りを待つ間、あいつら帰って来てもどうせ演技できないから、こっぴどく叱ってやろうと待ち構えていたら、それが見事な演技で、あの名シーンが生まれたんです。あのシーンで一番悔しい思いをしたのは僕ですよ」と言って会場を沸かせていた。

ちょうど放送当時に生まれたという田中も、モデルとなった伏見工業高校の出身だ。もちろん田中も『スクール・ウォーズ』に感化されたファンの一人である。麻倉未稀による「ヒーロー」を生で聞いて田中は感動で鳥肌がたったとコメント。麻倉は「事務所が許さなくて、今も30年前と同じキーで歌っています。この曲を歌い終わると、30分歌ったようにエネルギーを使います。喉も筋肉ですから、喉も体も衰えないように鍛えているんです。歌手もアスリートなんですよ」と話していた。山下は、「この曲はラグビーには切り離せない曲。こんなに映像と合っている曲は『水戸黄門』と『スクール・ウォーズ』の2つくらいしか思いつかない。本当に」と絶賛していた。

『泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ Blu-ray BOX』(販売元:キングレコード)は、2016年9月7日(水)発売。
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2016年8月27日 17時12分

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