歌舞伎座初の洋画イベント 『ジャングル・ブック』ジャパンプレミア開催
7月27日、実写映画『ジャングル・ブック』のジャパンプレミアイベントが銀座の歌舞伎座で開催され、主演のニール・セディ(12)、監督のジョン・ファヴロー(49)、プロデューサーのブリガム・テイラー(49)、日本語吹替版キャストの松本幸四郎、西田敏行、宮沢りえ、伊勢谷友介が登壇した。
キプリングの児童文学が原作で、ウォルト・ディズニー生前最後の作品としても知られている『ジャングル・ブック』を実写で映画化。とはいっても主演のニール・セディくん以外はすべてCGで作った動物の世界というジョン・ファブロー監督の意欲作である。日本語吹替版では松本がクロヒョウ、西田がクマ、宮沢がオオカミ、伊勢谷がトラと、全員が動物役という布陣である。
ジャパンプレミアの場所に選ばれた歌舞伎座は120年以上の歴史を持つ日本の伝統ある場所であるが、ここで洋画のイベントが行われたのは初めて。歌舞伎役者の松本幸四郎も「この場所でこの作品が上映されることを光栄に思う」とコメントしていた。この場に招かれたファヴロー監督は「ルーカスやコッポラ、緊張して名前を思い出せませんが、私が尊敬する映画監督の多くが日本の映画から大きな影響を受けています。私も黒澤や宮崎から影響を受けました」と日本を讃えていた。
頸椎亜脱臼のため入院していた西田敏行は、杖をついて登場。「退院して最初の仕事が『ジャングル・ブック』でした。ニールくん、初めてなのに、自分以外はCGで見えない中で頑張って演技していて、その姿を見て自分もやる気をもらいました」とコメント、復帰後も役者として積極的に活動していく意欲を見せたが、表情はやや厳しかった。しかし、ニールくんが「僕の一番のお気に入りはバルーだよ」と言うと、バルー役の西田は「ありがとう」と言い、初めて満面の笑顔を見せてくれた。
最先端の映像テクノロジーで描く生命賛歌『ジャングル・ブック』は、8月11日(木・祝)より全国ロードショー。