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『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』ジャパンプレミアでミア・ワシコウスカを食った人とは

6月21日(火)、六本木ヒルズアリーナにて、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』のジャパンプレミアが行われ、主演のミア・ワシコウスカと監督のジェームズ・ボビン、プロデューサーのスザンヌ・トッドが登場した。

本作は、2010年に公開された『アリス・イン・ワンダーランド』の続編。マッドハッターを救うため、アリスが過去に行き、時間の番人<タイム>と戦うストーリー。今回はジョニー・デップの来日とならなかったが、主演のミア・ワシコウスカがゴージャスなドレス姿で登場し、プレミアを盛り上げてくれた。ジェファーソン・エアプレインのサイケデリックな「ホワイトラビット」が大音量で流れるアリーナは作品の世界をモチーフにした時計台の豪華セットに様変わり。トランプの兵隊たちが踊るパフォーマンスや、「日本のアリス」として、朝比奈彩、ぺこらモデルゲストも登場して花を添えた。このステージに立ったミアは「映画のセットよりもこっちの方が良いんじゃないかしら。映画の美術スタッフには内緒にしておきます」とコメントして笑いを誘った。

しかし、この日の本当の主役は、ミアではなかったかもしれない。実はこの日一番目立っていたのが、イケイケプロデューサーのスザンヌ・トッドである。ミアを差し置いてでも書かずにはいられない強烈なキャラであった。51歳とは思えないウーマンパワー、はちきれんばかりのエネルギーでキャッキャ言いながらレッドカーペットを闊歩。たっぷりとファンサービスを楽しんでいた。会場に集まっていた大勢の若いコスプレギャルたちを見るや、一緒にピースサインで写メを撮ったり、日本の若い女子たちのハートをわしづかみだ。めいっぱいおしゃれなドレスを着て、フォトセッションでも「これでどう?」といった具合に何度もポーズを変えてカメラマンたちに向かって熱い目力ビームを放ち、まるでモデル級のカリスマである。舞台挨拶中もBGMが流れるやノリノリにツイストするし、ミアをすっかり食ってしまうほどの目立ちっぷりだ。そういえば、トッドという名前で思い出したが、昔々マイケル・トッドというドエラい「名物」プロデューサーがいたものだが、そのはっちゃけぷりはかなり共通している。こちらのトッドも名物らしさでは引けを取らない。「これからたっぷり日本を満喫したいわ。日本に来たら息子と一緒にここだけは行かなければいけないってところをリストアップしたの。日本庭園でしょ、猫カフェでしょ、秋葉原でしょ。それからセガね。リストから漏れている場所があったぜひTwitterで教えてちょうだいね」とコメントもお茶目。日本に来て公に「セガに行きたい」と言った外国人はおそらくマイケル・ジャクソン以来なんじゃないか? これはもう名物プロデューサーになりそうな予感がムンムンする。前作に続きティム・バートンもプロデューサーとして名を連ねているが、本来プロデューサーというものは、監督よりも多くの仕事をこなし、映画において最も重たい責任を背負っているもの。それなのにその存在は世間から見てあまり目立つものではなかった。しかし、スザンヌのこのバイタリティを見よ。ついにプロデューサーで映画を選ぶ時代がやってきたのだ。スザンヌの仕事ぶり、お手並み拝見と行きたい。

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は7月1日(金)全国ロードショー。

2016年6月22日 01時09分

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