ブンロク

伝説のロック・アーティスト、パティ・スミスがギンズバーグへオマージュを捧げる

すみだトリフォニーホールでのライブ前日となる、6月3日（金）、同ホールで、パティ・スミスが現代音楽の巨匠フィリップ・グラスらとともに記者会見に出席した。

音楽家、詩人にして、「パンクの女王」と呼ばれた伝説のロック・アーティスト、パティ・スミスが、敬愛する詩人アレン・ギンズバーグへオマージュを捧げるライブで、「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」と題して6月4日に2回公演する。フィリップ・グラスのピアノ演奏に載せて、アレン・ギンズバーグの写真がスクリーンに投映され、パティ・スミスが詩を朗読する一幕はイギリスで絶賛された。なお、完全新訳であり、翻訳は村上春樹と柴田元幸が務める。オープニングアクトには、パティ・スミスの娘であるジェシー・スミスとテンジン・チョーギャルが参加。母と娘の共演は今回のステージが初という。

パティ・スミスとアレン・ギンズバーグといえば、カウンター・カルチャーのアイコンともいえる人物である。フィリップは「ギンズバーグは兄のような存在。パティが彼の詩を朗読すると彼のように思える」とコメント。フィリップは「当時のカウンター・カルチャーがカルチャーそのものになった」、パティは「サイン会でもひとりひとりに向かい合い、ダライ・ラマのようでした」と彼の偉業を讃えていた。

日付が変わって、6月5日には、フィリップ・グラスのたっての要望で、久石譲と滑川真希の3人のピアニストの共演が実現。「THE COMPLETE ETUDES」と題した公演が行われる。久石は「私はピアニストではないのですが、何度もお願いされて、引き受けました」とコメントしていた。