アカデミー賞作品賞受賞『スポットライト』紅一点レイチェル・マクアダムスが来日
4月14日(木)、日本外国特派員協会(有楽町)にて、『スポットライト 世紀のスクープ』の記者会見が行われ、来日したレイチェル・マクアダムスが登壇した。
本作は、カトリック教会の神父による児童への性的虐待を報道した「ボストン・グローブ」の記者たちを描いた真実の作品で、2015年度のアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した。
紅一点の記者サーシャ役を演じたレイチェルは「声なきものに声を与える映画。派手な作品ではないけど、観客は忍耐強く付いて来てくれる」とコメント。現場の雰囲気について「Tシャツとパンツだけで、”よし、撮影だ”と言って出られるのも居心地が良かったです。マーク・ラファロが現場のお笑い担当をしていて、撮影も楽しかったです。撮影が楽しくても映画としては失敗することがあるけど、楽しい現場の作品が成功することもあると知って新しい発見でした」と話していた。
信仰についての質問もあったが、レイチェルは「私はプロテスタントですが、私のゴッドマザーが敬虔なカトリック信者だったので、もう亡くなったのですが、この映画を見たら悩んだでしょうね。これは語られるべき事実ですが、私たちも表現することに葛藤しました。カトリック教会の真実は明るみに出したいけど、宗教を否定したくない。これは一部のことであって、カトリック教会全体のことではないのです。サーシャ自身もカトリック教徒なので葛藤していたそうですが、家族の心情は置いておいて、仕事に没頭したそうです」とコメントしていた。
なお、ローマ法王庁は本作の試写を主催、またバチカンの日刊紙は本作について「被害者の痛みを世に知らしめた」と称賛している。『スポットライト 世紀のスクープ』は現在公開中。
2016年4月17日 01時41分