パトリシア・ハイスミス原作『キャロル』で映画プロモーションとして初めてケイト・ブランシェットが来日
1月22日（金）、六本木にて、『キャロル』のジャパンプレミアが行われ、主演のケイト・ブランシェットが登場した。ケイトの来日は2010年以来6年ぶりだが、映画のプロモーションとしての来日は今回が初となる。
『キャロル』は、『太陽がいっぱい』、『見知らぬ乗客』などで映画ファンの間でもよく知られているパトリシア・ハイスミスの小説が原作である。過去様々な作品が映画化されてきたが、『キャロル』はなかなか映画化されず、ついに今回初めて映画化された。映画化されるまで、日本では唯一出版されていなかった幻の作品だ。これが今年のアカデミー賞にケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがそろいもそろってダブルでノミネートされており、話題を集めている。
レッドカーペットに登場したケイトは、高貴なイメージを漂わせつつ、レッドカーペットのところどころで止まってカメラマンたちに何度もポージングして見せた。ステージに立っても愛嬌たっぷりで、ハート型の風船を蹴って遊ぶお茶目な一面も見せた。
この作品では、愛が描かれいてるが、ケイトの相手は女性だ。女性とのラブシーンはどうだったかと聞かれ、「女性同士というジェンダーの垣根を超えたロミオとジュリエットのような壮大な愛が描かれている」と語っていた。ラストの展開にはカンヌ映画祭で観客が熱狂したと伝えられている。ふたりの最後の決断には涙が止まらないという。
寺島しのぶが花束ゲストとして登場したが、寺島に「次はどういう役を演じたら新しい自分が見つけられると思いますか？」と質問されてケイトは「相撲レスラーがいいわね」と満面の笑顔。司会に体型の無理を突っ込まれると「摂食障害の相撲レスラーという設定ならどうかしら」と言っておどけていた。
『キャロル』は2月11日（木・祝）より全国ロードショー。
