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浪川大輔『牙狼<GARO>-炎の刻印-』最終回の出来栄えに満足

3月27日(金)、新宿にて、アニメ『牙狼<GARO>-炎の刻印-』の最終回スクリーン上映イベントが行われ、声優の浪川大輔(38)、堀内賢雄(57)、野村勝人(30)と林祐一郎監督(36)が登壇した。司会は天神英貴が務めた。

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』は、特撮番組に始まった『牙狼<GARO>』の初のアニメ作品。集まったメインキャストの声優たちは、観客と一緒に最終回を鑑賞。浪川はその出来栄えに感動。ベテランの堀内も「思わず隣にいた監督に本当に素晴らしい作品だと耳打ちしてしまった」とそのクオリティの高さに興奮を抑えられない様子だった。

毎回思うことだが、こういうトークイベントは、はっきりいって普通の映画俳優たちがやるトークイベントよりも、声優たちのイベントの方が盛り上がる。おそらく普通の映画俳優はついこういう場所では謙虚になって遠慮がちになってしまうのだろう。でも声優の場合は違って、和気あいあいとした雰囲気がこちらにも伝わってくる。おそらく生の現場もこんな感じだろう。そう思わせるイベントだった。最終回の撮影の後は野村は感動のあまり泣いたといい、堀内らに茶化されていた。

ちなみに、筆者は38歳で、浪川大輔と同い年である。浪川大輔の吹き替えで育った世代なので、浪川大輔については勝手に僕は戦友みたいな思いを抱いているので、浪川大輔の活躍は嬉しい限りである。今じゃ石川五ェ門だもんなと思うと感慨深い。30歳の野村勝人が自分のことを「若手」と言っていたのが時の流れを感じさせる。僕はNHK教育で同じ時間帯にやっていた『素晴らしき日々』(浪川大輔主演)と『フルハウス』(堀内賢雄主演)は毎週欠かさず見ていた世代なので、浪川大輔と堀内賢雄が今こうして同じ空間に立っていて、しかも親子関係の役がらというのはキュンとくるものがある。よく真夜中に突然飲みに行くこともある仲らしく、トーク中も浪川大輔は堀内賢雄の肩にもたれかかる仲の良さを見せつけてくれた。だってレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットがそこにいるんだぜ。すごすぎるよ。吹き替え映画フリークの僕は取材陣の中でも人一倍興奮していたと思う。

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』、筆者も見せてもらったが、いきなり最終回から見たのに、めっちゃハマってしまった。これは面白すぎる。アクションがすごすぎ。しかもえぐい。浪川が「特撮に始まって、今回は初のアニメでしたが、もともとの『牙狼』の良さを受け継いでいて、時代を感じさせない、ずっと愛される王道の作品になっている」と話していたが、まるでアニメがオリジナルだったかのように、世界が完全にできあがっていて、僕もその壮絶なバトルに久々胸が熱くなった。

最後にネタバレだが、浪川は監督にするどいつっこみをしていた。「ひとつ訊いていいですか。メンドーサの顔が飛んでいくシーンがありましたよね。顔はこっちにあって、こっち側が喋ってましたけど、喉は完全にあっち側にありましたよね。どっち側で喋ってたんですか?」。これに会場は爆笑。林監督は「ステレオで喋ってたんです」と笑顔でうまくごまかしていた。(澤田英繁)

2015年3月30日 12時12分

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