ジョニー・デップ、記者会見をドタキャンするもジャパンプレミアには無事出席
1月27日（火）のジョニー・デップの取材は、記憶に残る取材になったので、ここにレポートを書かせてもらう。
皆さん知っての通り、この日はジョニー・デップが記者会見をドタキャンするという前代未聞、ある意味伝説を作った日だった。ジョニー・デップ以外にも記者会見をキャンセルした役者は過去何度かいたけど、記者もスタンバイしている中、すぐ近くまで来ていながら中止にした人はジョニー・デップが初めてじゃないかな。
今回は『チャーリー･モルデカイ 華麗なる名画の秘密』のPRで来日したジョニー・デップ。昔から「マスコミ嫌い」と言われているらしいが、ジョニー・デップはこれまで何度も来日していながら、記者会見には必ずといって遅刻してくる。そして遅刻して来ても一言も謝らない。でもそれがジョニー・デップのかっこよさなのだと思ってるけど、取材する記者側としては、正直遅刻だけはやめて欲しいなと思う。この日も多分1時間くらい遅刻してくるんじゃないかと最初から予想していたから、次の予定は入れないでおいたけど、まさか中止になるとは思わなかったな。開始30分後には「今メイク中です」とスタッフから説明があったけど、ジョニー・デップと直接会話ができるスタッフがいないから、実際のところ、なんで遅れているのか真相は誰にもわからず、スタッフにとっては、ただただ早く来てくれることを祈るしかない。場所取りのために朝早くから来て4時間くらい待っていた記者もいたから、中止になったときの落胆は大きかった。
同じ日に都内某所でジャパンプレミアがあった。これに賭けるしかない。ファンを大切にするジョニー・デップのことだから、これにはきっと来てくれるだろうと、そう信じて待ち続けた。しかし、30分経っても来ない。45分経っても来ない。もしやこれも中止になるかと不安になってきたが、司会の伊藤さとりさんの「必ず来てくれると信じています」という言葉に励まされて、記者もファンもみんな立ったままじっと待ち続けた。スタッフはみんな胃が痛かったに違いない。いつもお仕事ご苦労様です。
そして約1時間後になってようやく登場した。みんな大歓声である。ジョニー・デップは、ちょっとろれつが回らない感じだったから、本当に体調が悪かったようである。それにしても婚約者のアンバー・ハードを引き連れての来日。嬉しいね。めちゃめちゃ綺麗で、背中がぱっくり開いたドレスで、これぞセレブって感じ。2人が並んでレッドカーペットを歩くと華やかさが違った。さすがジョニー・デップ！ いやぁー、来てくれて本当に良かったぁ。みんな胸をなでおろしていた。
個人的には、ジョニー・デップの帽子がどうなったのか気になっていたが、今回は帽子をかぶらずに登場した。何年か前に取材したときには帽子の上部に小さな穴があって、その穴が来日するたびにだんだん広がって来て、この間来日したときにはもう帽子もボロボロになっていて、今度の来日ではその帽子がどのくらい穴が大きくなっているか楽しみだったが、もう穴が大きくなりすぎて崩壊してしまったのだろうか。
その日の夜に関係者から「度重なる長距離飛行による疲労のため」という説明があったが、記者会見はその翌日にリスケされた。そこで初めてジョニー・デップが記者陣に対して謝罪の言葉を述べたそうで、いつも謝らないのがかっこよかったジョニー・デップにしては、意外だなと思った。といっても、「風邪かインフルエンザのせい」といいながらも、「チュパカブラに襲われたんだ」とコメントし、チュパカブラと戦って勝利した様子をユーモアを交えて話していたというから、この辺が、他のハリウッドスターとは違う、エキセントリックなジョニー・デップらしさといったところか。翌日は帽子だったみたいだけど、買い替えたのか、穴はなかったようだ。
毎回独特の変わったメイクで映画に出ているジョニー・デップだが、『チャーリー･モルデカイ 華麗なる名画の秘密』ではちょび髭スタイルを披露している。チャップリンにも影響を受けているというが、ジョニー・デップ自身も脚本を読んでいて声を出して笑ってしまったと話していて、こういうことはめったにないことだと言っていた。公開は2月6日（金）から。（澤田）
