『百円の恋』過酷な役作りで「人間すげえ。生き物としての自信につながった」と安藤サクラ
12月20日(土)、テアトル新宿にて、『百円の恋』の初日舞台挨拶が行われ、主演の安藤サクラ、共演の新井浩文、監督の武 正晴、脚本の足立 紳が舞台挨拶を行った。
冴えない毎日を生きるヒロインのどん底からの再生と強い生き様を描いた本作は、2012年に創設された脚本賞「第一回松田優作賞」でグランプリを受賞した足立 紳のシナリオを映画化したもの。安藤サクラがどん底の姿からハードなボクシングシーンまで演じ切っている。
東京国際映画祭ではスプラッシュ部門で作品賞を受賞、試写会でも上映開始30分前に満席になるなど、公開前から前評判が良く、絶賛の声が多かったこともあり、公開初日は、各回立ち見が出るほどの大盛況ぶりだった。初日舞台挨拶は、そんな賑やかな雰囲気の中で行われた。
嬉しそうに笑顔でスクリーン前に登壇した安藤は、本作での過酷な役作りについて「人間の肉体ってこんなに短期間で変われるものかと思って、動物ってすげえなと思ってましたけど、人間もすげえぞと、生き物としての自信につながりました」と、人間をヒト科の生き物として高く評価し、人間の体の神秘に感嘆していた。
また、安藤は新井のことを前から「かっこいい」と思っていたといい、特にこの映画の役は一番のお気に入りだとのことだが、「バナナとか置きに来たときの顔とか、何これ、かっこいい」と褒め方も独特で、新井は「それって褒めてるの?」と言って照れ笑いしていた。
『百円の恋』は全国にて公開中。
2014年12月22日 02時20分