庵野秀明監督の短編アニメプロジェクトが始動
10月24日(金)から30日(木)にかけて、TOHOシネマズ日本橋にて、「庵野秀明の世界」が行われ、庵野秀明自身がトークショーを行った。
庵野秀明のアマチュア時代の作品から、アニメーター時代の作品、そして監督としての作品まで、「庵野秀明とは何者か」を余すところなく伝えるファンにはたまらないイベントである。代表作である『トップをねらえ!』(全話)、『ふしぎの海のナディア』(庵野監督チョイスの回のみ)、『新世紀エヴァンゲリオン』(2夜連続オールナイトで全話放送)もスクリーンで上映された。
ブンロクでは、10月30日(木)のトークショーを取材した。この日は重大は発表があった。ドワンゴと、庵野秀明が社長を務めるスタジオカラーの共同プロジェクト「日本アニメ(ーター)見本市」の始動である。「自由な環境で創られる、本物のアニメーション作品を見てみたい」をキャッチフレーズに、お金儲けとは別に、作り手に創作の自由を与えて、本気ですごい短編映像を創ってもらって、それを紹介して行くというものだ。様々なディレクターによるオリジナル企画も満載で、PVなどジャンルも問わない。それを毎週、続けられる限り続けて行きたいとのこと。
そしてこのプロジェクトの題字だが、長編映画界から引退した庵野社長の恩師・宮崎駿が書いている。ドワンゴの川上会長が「宮崎駿さんに題字を書いてもらうまで帰りませんでした」と笑いながら語っていた。本当は違うプロジェクト名だったとのことだが、宮崎監督が「なんだその題は」と言って勝手に「日本アニメーター見本市」にしちゃったとのこと。しかし、その題字に今度は勝手に案の社長が括弧を入れて、簡単な絵を描いて左右の余白バランスを整えたとのことで、そのエピソードに観客は爆笑していた。
庵野社長も「ウェブ上で視聴するために創った作品なのに、大画面で上映できるものに仕上がっている」と絶賛していたが、試しにその第一弾の短編がイベント中に上映されたが、ダイナミックなスケールで、声優に山寺宏一、林原めぐみを起用するなど、ただの自主制作の短編とは明らかにスケールが違っていて、今後の展開に大きな期待を抱かせるものだった。
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http://animatorexpo.com