『マレフィセント』アンジェリーナ・ジョリーのあらたなる代表作
6月24日(火)、六本木にて、『マレフィセント』の記者会見が行われ、マレフィセント役のアンジェリーナ・ジョリーと、オーロラ役のエル・ファニング、日本語吹き替え版でオーロラ役を演じた上戸彩が登壇した。
『マレフィセント』は、ディズニー・アニメーションの傑作『眠れる森の美女』の誰も知らない“本当の物語”をアンジェリーナ・ジョリー演じる悪役マレフィセントの視点から描いた作品。彼女にとっては今まで演じたことのないタイプの役どころであったが、アメリカでは彼女の過去の主演作品の中で史上ナンバー1となる大ヒットスタートを記録し、代表作といえるものになった。
会見には、日本の主要メディア、海外メディア合わせてムービーカメラ52台、記者234名、別室で行われたフォトコールには、スチールカメラ95台が集結した。アンジェリーナ・ジョリーは、「日本に来るのはいつも楽しみです。子供たちも日本に来るのを楽しみにしていて、今はキャットカフェに行っています」とコメントして記者陣を沸かせていた。一方、エル・ファニングは来日したのは今回が初めて。姉のダコタ・ファニングが日本が大好きで、姉から「日本に来たら行くべきところリスト」をもらってきたそうで、原宿に行って原宿ガールを見たり、渋谷の109で買い物を楽しんだり、写真を撮りまくったそうだ。「東京を仕切っているのはティーンエイジャーと思ったわ。日本はアクセサリー類がすごいわ。個性的なファッションの人もいて、日本人は自己表現が素晴らしいわ」などなど、日本について話しだすと次から次へと言葉が出て来て止まらない感じであった。
エル・ファニングは、アンジェリーナ・ジョリーと共演と聞いて、最初はかなり緊張していたというが、実際にアンジェリーナと会ったとき、アンジェリーナから笑顔でハグしてくれて、そこで緊張がほぐれたのだという。
以下は、記者会見の質問と回答内容である。
Q.オーロラと出会って変わってゆくマレフィセントは、母親になって変わったアンジェリーナさん自身ですか?
アンジェリーナ「マレフィセントのいいところは重なると思いたいです。子供が出来て私は変わりました。幸せをもたらしてくれます」
Q.この映画で子供たちに伝えたかったことは?
アンジェリーナ「子供の頃は純粋で人を信じる心を持っていますが傷つけられて変わってしまうことがある。怒りや憎しみが出てくるけれど、本当に大事なのは愛する心を持つことで。愛によって立ち直れるのです」
エル「悪人として生まれてくる人は一人もいないということです。悪く見えてもその人の良い心を探さなくてはいけないし、いろんな愛に目を向けなくてはいけませんね」
Q.テーマ曲を歌うラナ・デル・レイはアンジーの声のようでした。この曲を聴いた印象は?
エル「素晴らしいと思いました。悪役から描く本作はユニークで、トーンを落とし悲しい歌声がストーリーとマッチしてました」
アンジェリーナ「エルと同意見です。暗い曲調はとってもマッチしていた。とても美しく歌われていると思いました」
Q.マレフィセントはアンジェリーナにとってどんなキャラクターですか?
アンジェリーナ「意外にも母性があって子供を愛する心を持っている。まるで女性の象徴だと思います。また、私はコメディをやらないので劇中のシーンはチャレンジでした」
Q.アンジェリーナはこの映画で泣けましたか?
アンジェリーナ「クライマックスは特別だった。演じながらも愛する人を見てリアルに泣けました」
Q.エルにとってアンジェリーナとマレフィセントの共通点は?
エル「威厳さやエレガンスさ、ミステリアスなところが似ている。アンジーが出てくると皆が注目するんです!それも似ていますね」
Q.「女優業引退が報道されましたが今後のことについては?」
アンジェリーナ「女優を引退するつもりはないですが、脚本や監督、慈善活動の仕事を増やしていきたい。アーティストとして慎重に仕事を選んでいきたいです」
『マレフィセント』は、7月5日(土)、2D/3Dロードショー。