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フランス発、女子プロレスのコメディ映画『ママはレスリング・クイーン』監督が来日

去る6月17日(火)、都内にて『ママはレスリング・クイーン』の試写会が行われ、ジャン=マルク・ルドニツキ監督がティーチインを行った。

『ママはレスリング・クイーン』は、人生につまずいたワケありな4人の女たちが、レスリング・クイーンとなって輝きを取り戻すフランスのコメディ映画。アメリカのWWEがリメイク権を買ったことでも話題になっている。

ルドニツキ監督は、本作がリメイクされることについて「これまでフランス映画がアメリカにリメイクされることはよくあったけど、アメリカではどういう女優が演じてくれるのか楽しみだ。結末も変わってるかもしれないね」と興奮しきりである。スティーブン・スピルバーグなどアメリカ映画に憧れてこの業界に飛び込み、これまで短編映画やテレビシリーズを撮ってきた監督だが、本作で映画監督デビューを果たした。それでいて、いきなり名女優ナタリー・バイなどが出演するなど、キャスティングからして早くも巨匠の風格を見せている。

ルドニツキ監督はキャスティングについて「ナタリー・バイは今までドラマティックな役をやってきたから、コメディの役をやらせてみた。逆にシングルマザーを演じているマリルー・ベリは、もともとコメディの人だけど、彼女にドラマティックな役をやらせたんだ。初めてそれぞれ違うイメージのキャラを演じさせたんだ。アイデアは僕が書いたわけじゃなくて、3人の女性に書いてもらったんだ。一人の女性が戦うよりチームが一丸となって戦った方が面白いと思ってね。庶民がすごいことをやって外に出て行くテーマが好きなんだ。僕はそれをコメディタッチで描くことにしたんだ」とコメントしていた。

フランス人の観客から「なぜ北フランスを舞台にしたのですか? 南フランスでない理由は?」という質問もあった。これについては「北フランスはプロレスの発祥の地なんだ。もし南フランスを舞台にしていたら、プロレスとは違うものを題材にしていただろうね。あとは僕自身が北フランスの出身というのもあるね。実は僕はプロレスは好きじゃなかったんだ。あんなものは野蛮なものだと思っていた。でもそれは偏見だったね。プロレスについて知るうちに、しだいにその魅力の虜になった。プロレスには善がいて悪がいる。まるでマンガみたいに無邪気で、そこに引かれるものがあるね」とコメントしていた。

『ママはレスリング・クイーン』は、7月19日(土)よりロードショー。

2014年6月22日 22時23分

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