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衝撃の問題作『捨てがたき人々』を五島列島のイメージキャラがゆる〜く応援

6月7日(土)、テアトル新宿にて、『捨てがたき人々』が公開初日を迎え、キャストの大森南朋(42)、三輪ひとみ(35)、美保純(53)、監督の榊英雄(44)が舞台挨拶を行った。

本作は鬼才ジョージ秋山原作の漫画を榊監督が映画化したもの。原作では女性の足が肉感たっぷりに描かれていたが、映画のポスターでは、原作を彷彿とさせる足が実写で再現されてあり、作品の完成度の高さをうかがわせる。SNSなどでの口コミの評判も非常に良く、東京国際映画祭のコンペティション部門に出品するなど積極的に売り込んでおり、榊監督自らが覚悟を決めた代表作と語る自信たっぷりの力作になっている。人間の欲と深い業を描いた作品で、大森も「僕が見ても僕じゃないみたい」とかなりの変身ぶりを見せてくれるが、特筆すべきは三輪ひとみの体当たりの演技であり、各業界から賞賛の声が寄せられている。

作品が作品なだけに、舞台挨拶もさぞかし重厚なものになるかと思いきや、なんと、ゆるキャラが飛び入り参加する、実にゆる〜い舞台挨拶になった。参加したのは五島列島のご当地キャラ「つばきねこ」。猫なので喋れないため、意思が通じ合える榊監督が通訳を務めた。

原作では架空の島が舞台になっていたが、榊監督はこの舞台に自らの出身地である長崎県の五島列島を選んだ。この日も五島列島を盛り上げたいという思いから、五島列島の法被を着て登場し、異様な空気の中舞台挨拶は進められていった。

大森は「この映画で、五島列島のPRをするのって、どうかと思ったけど、これも榊監督の粋な計らいということで」とコメント。監督が自慢げに「この子、実は本当は有名なんですよ。お茶のCMで端っこに出てるんだから」と語ると、大森も「それは凄い。ギャラはいくらだった?」とノリノリで訊いていた。

舞台挨拶が終わると、チケット売り場のところで榊監督と三輪がパンフレットを購入した人全員にサインをするなど、たっぷりとファンサービスを楽しんでいた。『捨てがたき人々』はテアトル新宿ほかにて全国順次公開中だ。(文・澤田英繁)

2014年6月9日 02時10分

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