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ONE OK ROCKのドキュメンタリー映画が公開中

今、日本のロック・シーンに、とんでもなくすごいバンドがいる。ONE OK ROCKである。「日本のロックはこんなにすごいんだぜ」と、胸を張って言えるバンドだ。MTVミュージックアワードでは最優秀ロックビデオ賞受賞の常連。海外でも主にYouTubeなどの動画サイトを通じて広まって、今では海外でもライブ会場を現地のファンで埋め尽くせるほどの人気バンドになった。ハイレベルな演奏力と、圧倒的なパフォーマンスで、胸にずしんと感動が来るバンドである。

そのONE OK ROCKの、待望のドキュメンタリー映画『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』が現在3週間限定公開中だ。去る5月8日(木)には六本木ヒルズで日本最速プレミア上映も行われ、イベントには中野裕之監督が登壇して舞台挨拶を行った。このイベントをウチも取材させてもらったが、かなり大きなキャパシティのスクリーンは満席。映画館の外には「チケットお譲りください」のプラカードをかかげる人まで。まるでコンサート。映画館は、今すぐに映画を見たいという熱いファンに埋め尽くされ、まるでライブ会場のごとき熱気でムンムンしていた。

そんな中、登場した中野監督(56歳)。ハット姿がトレードマークで、ロッカーのように、自分のスタイルを持った監督である。「バンドのメンバーが来るのを期待していたファンも多かったと思います。僕もバンドのメンバーは来るのか問い合わせたくらいです。でもこういうイベントにはロックをやっている人は来るべきじゃないですね。彼らはコンサート会場で演奏してこそかっこいいんです」と監督。映画で実際に使用した一眼レフカメラを取り出し、この日の熱気もカメラに収めてご満悦の様子だった。

中野監督はONE OK ROCKのことについて、「一言で言えば、バカかっこいいロックバンド。海外ではCDを買うことができないのに、動画サイトだけであれだけのファンが集まった。僕はすぐ目の前の最前列でバンドを見ていたけど、ファンの歓声が忘れられない。みんな本当にONE OK ROCKが好きなんだということが伝わってきた」とコメント。今年4月に日本に留学で来たというリトアニア人の女性は、日本に来て1ヶ月とはとても思えない流暢な日本語で「海外のファンの様子をそのまま映像にしてくれて、ありがとうございます。ファンの熱意が伝わってきました」と監督に感謝の言葉を贈っていた。

監督はこの映画を作るにあたって、上映時間にも妥協を許さなかった。「DVDも作っていますが、この映画を作る条件として90分に収めるという制約があったんです。でも、104分にしました。だいたいこういうドキュメンタリー映画では曲の途中で切られるんですけど、僕は切りたくなかったんです。せっかくだから、そんな堅いこと言わなくていいじゃないですか」という監督のロックなコメントに会場のファンもほっこりしていた。(澤田)

イベントの様子

2014年5月16日 22時00分

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KIYOMASA君
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