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『アナと雪の女王』ジェニファー・リー監督 日本語版・神田沙也加の歌声を聞いて感動の涙

1月30日(木)、六本木にて、『アナと雪の女王』の来日記者会見が行われ、クリス・バック監督、ジェニファー・リー監督、ピーター・デル・ヴェッコ プロデューサーが登壇した。会見後半には、日本語版アナ役の神田沙也加が登場し、劇中曲「For The First Time In Forever(フォー・ザ・ファースト・タイム・イン・フォーエバー)」を歌い、その歌声にのせて本田望結ちゃん・紗来ちゃん姉妹がスケートリンクの上でフィギュアスケートのパフォーマンスを披露した。

この『アナと雪の女王』、ただのディズニーアニメと思ったら大間違い。まず監督が初の女性監督だということ。『シュガーラッシュ』の脚本を書いていた彼女が本作ではその熱意を買われて監督になった。そして本作はあらゆるところで他のアニメーション映画の記録を破るぶっとんだ成功を収めて来たのだ。現在も『アバター』、『タイタニック』の興行成績に迫る勢いで大ヒットを飛ばし続けている。各種映画祭でも評価が高く、つい先日アニメーション界で最高権威とされるアニー賞の最高賞を受賞し、その勢いは増すばかり。

映画のみならず音楽も絶賛されて、サントラCDは他の有名ミュージシャンが形無しになるほどの売れ行きである。ジェニファー・リー監督は「私が『アナと雪の女王』の監督だということを知らないのに、駅で”Let It Go"を歌っている子供を見ました」と語っていて、子供たちの間でもすっかり浸透しているようだ。

そして本作はアカデミー賞のアニメーション作品賞(と歌曲賞)にもノミネートされている。『風立ちぬ』もノミネートされているので、日本人としては複雑な気持ちではあるが、リー監督は「私たちのインスピレーションの源であり、敬愛する宮崎さんと同じ部門でノミネートされていることは光栄です。好きな作品は『千と千尋の神隠し』ですが、私の自宅の居間にはトトロのカレンダーもあります」と語り、ライバルへのリスペクトは忘れていなかった。

リー監督は、この日、神田沙也加の生歌を聞いて大感激した様子で、歌い終わるや、すぐさま神田のところまで駆け寄ってありがとうと強く抱きしめていた。その目には一粒の涙がこぼれ落ちるのが見えた。リー監督は、「本当に信じられないくらいのプレゼントをありがとう。アナの温かさやスイートさが歌に、そして姉妹のつながりがスケートの演技に見事に表現されていました」というと、また目に涙が。もう一度リー監督が神田を抱きしめると、「私まで泣いてしまいます」と神田も感動しきりだった。

リー監督は「アナのエネルギーや喜びなど全ての要素を表現していて、オリジナル版声優のクリステン・ベルが見ても誇らしいアナ役を演じてくれました。日本人の方はすでにご存知かもしれませんが、神田さんの声はぴったりですね。彼女以外に、アナ役は考えられないです」と神田の演技を絶賛しており、神田は「このサプライズが終わるまで本当にドキドキしていました。ディズニーの音楽の魅力は凄いですから。ディズニーのヒロインの声を演じることができたことは今でも信じられませんし、お褒めの言葉をいただいて本当に嬉しいです。アナのキャラクターの魅力が伝わるように、クリエーターのイメージに沿うように演じました。自分の声でアナが作られるので、もっと声をブラッシュアップして、アナと一緒に私も育っていきたいです」とその喜びを語っていた。

『アナと雪の女王』は、3月14日(土)より全国公開。

2014年2月3日 01時32分

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