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『スノーピアサー』ポン・ジュノ監督来日。「世界のポン」になったと森脇健児

1月29日(水)、有楽町にて『スノーピアサー』のプレミア試写会が行われ、韓国から緊急来日したポン・ジュノ監督が舞台挨拶に立った。

この映画は、2031年の近未来を舞台にしたSF映画。地球温暖化を防ぐため化学薬品が撒かれた結果、地球は新たな氷河期に突入した。地球上を一年かけて一周する列車<スノーピアサー>が、生き残った人類を乗せた'ノアの箱舟’であった。そこでは、先頭車両に乗る上流階級によって支配され、後方車両の乗客は奴隷のような扱いを受けていた。クリス・エヴァンスを中心とする後方車両の住人たちが、革命を起こすために立ち上がる様子が描かれる。

アジアで最も注目されている鬼才の新作ということもあり、会場は満席。ポン・ジュノ監督は、「日本には鉄道マニアが多いということで、この映画をどう見て頂けるのか、楽しみにしています」と、冗談まじりの挨拶でファンを沸かせていた。

今回は英語作品ということで、出演者は韓国のみならず、アメリカ・イギリスの三国からキャスティングされているが、クリス・エヴァンスを主演に選んだことについては、「彼は『キャプテン・アメリカ』に出て、マッチョな俳優というイメージがありますが、実際には繊細な演技もできるのです。今回はその両方を見せたいと思いまして、起用しました」とコメント。共演者のジェイミー・ベルについては「かわいいからです」とコメントして笑わせつつ、「僕らは彼の若い頃を知っている。だから映画を見ていても若い頃を想像しながら見ていただけると思って起用しました」と話していた。

この映画を応援しようと、森脇健児と安田大サーカス団長安田が会場にかけつけたが、森脇は「僕は富裕層と最下層の両方を経験したことがあるのでこの映画にすごく共感しました。僕は今日京都から新幹線に乗って来たんですけど、新幹線にも富裕層と最下層があるんです。グリーン席が富裕層、自由席が最下層です。僕はひかりの自由席で来ました。SMAPと一緒に司会していた昔ならのぞみのグリーン席だったのですが。この映画は芸能界の縮図ですよ」とコメントしていた。

団長安田を見たポン・ジュノ監督は「昔僕が取った『シェイキング東京』で主演してもらった香川照之さんに似てますね」とコメント。それに気を良くした団長安田は、香川照之のモノマネで続編出演を土下座して猛烈アピールしていた。団長安田は最近土下座のしすぎで腰痛だというが、「『半沢直樹』を見たことがないので、何とも言えない」と困っていた。

一方、森脇も「アジア一の巨匠、ポン・ジュノ、いや、今は世界のポンですよ」とポン・ジュノ監督をおだててなんとか続編出演できないかと懇願していた。

『スノーピアサー』は、2月7日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー。

2014年2月3日 00時36分

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