1976年の伝説のF1レースを描く『ラッシュ/プライドと友情』
1月30日(木)、六本木にて、F1ドラマ『ラッシュ/プライドと友情』の記者会見が行われ、来日したクリス・ヘムズワース(30)、ダニエル・ブリュール(35)、ロン・ハワード監督(59)が登壇した。特別ゲストとして清原和博(46)も応援にかけつけ、鏡開きを行った。
本作は、F1の歴史で、伝説として語り継がれる1976年のレースが描かれる。この年、ニキ・ラウダ(オーストリア)とジェームズ・ハント(イギリス)が熾烈なライバル争いを繰り広げていた。ラウダは分析型の完璧主義者、ハントはプレイボーイで自由奔放な天才である。まったく性格の異なる二人である。ラウダは途中でクラッシュして耳が焼け落ちるほどの大やけどを負ってしまうが、42日後に奇跡的に復帰。富士スピードウェイの最終決戦で二人は対決することになった。
F1ドラマの記者会見ということで、映画媒体のみならず、F1系の媒体も多く来ていて、中には1976年の富士スピードウェイの最終決戦を実際に取材した記者も来ていた。
ハワード監督は、本作について「クライマックスの富士スピードウェイは、F1ファンの間では神話になっているレースだ。撮影するのはとてもプレッシャーだったが、よく撮れたと思う。この映画は、カーアクション映画だが、根底にはエモーショナルなヒューマンドラマがある。『アポロ13』もそうだが、観客が結果を知っていてもハラハラできるように作った」とコメントしていた。
オーストラリアの俳優クリスは、二人の主人公について、「これが俺たちだ、という正直さがある2人。とても魅力的だ。レースでも行動が予想できないキャラクターだ」と分析。共演者のダニエルについては「本人とは真逆の役だが、撮影に入るとアクセントや身振りが完全にラウダそのものになっていた」と絶賛していた。
一方、ドイツの俳優ダニエルは「ラウダは存命で、色々と話を聞くことができた。今まで会ったことのないような人だった。ラウダは脚本の80%は実話だと言っていて、僕を鼓舞してくれる存在だった」と振り返った。共演者のクリスについては「ハントと共通していることは女性にモテるってことだ。僕はネズミみたいで出っ歯だったけど、クリスはツナギを着てレース場に出てきただけで女性たちが失神していたよ」と言って場内の笑いを誘っていた。
清原は、この二人を見て、「僕の高校にも、炭酸を飲まない真面目な完璧主義者のチームメート(桑田真澄)がいて、ニキ・ラウダとダブりました。僕はもちろん女好きのハントの方です」とライバルネタを披露してニンマリ。21歳からフェラーリに乗っていたという清原は、ニキ・ラウダの大事故もリアルタイムで見た大のF1ファンだ。自分が天才だと思ったエピソードについて聞かれると「二日酔いでホームランを打った」とドヤ顔で答え、場内は爆笑していた。
鏡開きのときには、クリスが別の映画『マイティ・ソー』の主役になりきってハンマーを高らかに掲げて場内を沸かせていたが、清原に日本酒をプレゼントされると、「全部飲めるかわからないけどがんばって飲みます」と話していた。
『ラッシュ/プライドと友情』は、2月7日(金)、TOHOシネマズ日劇他全国ロードショー。