『バイロケーション』もうひとりの自分を受け入れるか?戦うか?
1月18日(土)、角川シネマ新宿にて、『バイロケーション』の初日舞台挨拶が行われたが、主演の水川あさみは体調不良のため、急きょ舞台挨拶に欠席した。舞台挨拶には、安里麻里監督はじめ、千賀健永(22)、高田翔(20)、豊原功補(48)、酒井若菜(33)、浅利陽介(26)、滝藤賢一(37)が出席し、イベントを盛り上げた。
『バイロケーション』は、もうひとりの自分(バイロケーション)と戦うホラー映画。数々のホラー映画を作ってきた女流監督安里麻里の最新作である。
体調不良で欠席した水川は、手紙で以下のように挨拶した。
「公開初日という大切な日に出席できず、来てくれたお客様に直接挨拶できなくて申し訳ありません。今日という日を迎えられず、スタッフ・キャストの皆さまにはお詫びを申し上げます。私は一人二役を演じ、自分にとって大きなチャレンジでした。ホラーサスペンスというジャンルですが、登場人物それぞれの心の闇が描かれていて、考えさせられる映画です。いろいろな伏線が張られていますので謎解きを楽しんでください。2月1日には別エンディングとなる"裏"が公開されます。お会いできるのを楽しみにしています」
最後の"裏"というのが気になるところだが、この作品には表と裏があり、先に公開されているのが表バージョン。2月には裏バージョンが公開されるというのだ。
水川は欠席したものの、ジャニーズのアイドルが2人も来ていたこともあって、会場には多くの女性ファンが集まり、イベントは終始大歓声に包まれていた。豊原は「僕のためじゃないでしょうが、久しぶりに黄色い歓声に包まれて登場できて嬉しかったです」とニンマリしていた。
滝藤は、自己紹介で「去年のブレイク俳優8位の滝藤です。消えないように頑張ります」と挨拶し、喝采を浴びていた。現在は減量中だといい「腹が減ってます。立ってるだけでフラフラします」と名調子で笑わせていた。
「もしも実際にバイロケーションが現れたら、受け入れるか、それとも戦うか?」という質問では、キャスト陣の意見が割れた。浅利と酒井は「戦う」と回答。映画館の観客でも戦うという意見は少数派だった。浅利は劇中で見せている寄り目を実演してから「僕の知らないところで僕の評判を悪くすることをされたら嫌じゃないですか!? そうならないためにも早めに倒します」と力説していたが、豊原は「受け入れるでしょ。バイロケーションに仕事に行ってもらって、その間に俺が旅行に行く。普通なら協力プレーするでしょ」と反論していた。一方、劇中自分自身を相手に戦った千賀は「ひとつになってフュージョンしたいです」と、答えは二択しかないのに、そのどちらでもない回答で会場を沸かせ、若い女性ファンから「かっこいいよ!」と声援を送られていた。
『バイロケーション』は現在「表」バージョンが公開中。「裏」バージョンは2月1日(土)より公開される。