『ジャッジ!』妻夫木聡、「パンツ一丁で北川景子に蹴られて幸せ」
『ジャッジ!』初日舞台挨拶が11日(土)、丸の内ピカデリーにて行われ、出演者の妻夫木聡、北川景子、鈴木京香、豊川悦司、監督の永井聡、脚本の澤本嘉光が登壇した。
『ジャッジ!』は、落ちこぼれ広告マンの喜一郎(妻夫木)が、ひょんなことから世界最大の広告映画祭で審査員を務めることになり、毎夜開かれる同賞のパーティに同伴者が必要ということで、無理矢理ひかり(北川)に偽の妻を演じてもらって・・・というストーリー。数々の有名CMを手掛けた永井監督がメガホンを取り、ソフトバンクの「ホワイト家族」シリーズなどのCMで知られる澤本が脚本を手掛けた。CM業界人たちによるCM業界の世界を描いたコメディ映画となっている。
本作の見どころは、妻夫木のダメダメぶり。妻夫木も「『清須会議』ではバカ殿を演じ、トヨタのCMではのび太を演じ、『ウォーター・ボーイズ』ではパンツ一丁でダメ男を演じた。今回は、今までのダメ男の集大成だと思って演じました。この年でパンツ一丁で北川さんに蹴られるのは幸せです。40になってもやりたいです」とコメントして笑いを誘っていた。
タイトルの『ジャッジ!』にちなんで、北川景子に、妻夫木聡と豊川悦司、どちらがタイプか、ジャッジしてもらうことになったが、北川は迷わず「妻夫木さんです」と回答。しかし、すぐに「妻夫木さんが演じる喜一郎のことですよ」と訂正して、「そんなことは言われなくてもわかってます! そんなに念を押さなくてもいいのに」と妻夫木からつっこまれていた。
また、どうして俳優という仕事に就いたのか、ジャッジの決め手はなんだったのかと質問があると、意外に北川は「高校の頃スカウトされたので、これだと思ったのです。これがなければ、普通に地元の大学に行って、普通にOLになっていたと思います」と回答した。鈴木も「わたしも流れるままに女優になったので、女優にならなければ普通に地元でOLをやっていたと思います」と同意すると、豊川は「そうだね。僕も俳優にならなかったら、地元でOLをやっていたと思います」と言って笑わせ、「だいたい流れで俳優になるんですよ。みんな、そんなもんです」と続けた。
永井監督は「エースコックやトヨタなど、実名を使うことを許可していただいたことで、普段グレーな業界にリアリティを持たせることができた」とコメントしていた。
主題歌を演奏しているのはサカナクションだ。この日は公開初日を祝してサカナクションからビデオメッセージが届けられたが、メンバーはみんな少し表情がかたかった。というのも、このビデオメッセージは紅白歌合戦の本番直前に収録されたものだったからである。メンバーの山口一郎は緊張で青ざめた顔で「うちの所属レコード会社はブラック企業かと思った」と言って笑わせていたが、最後には「妻夫木さんにはメジャーデビュー当時からラジオなどで応援してくれて、本当にお世話になりました」と感謝のメッセージで締めくくっていた。
『ジャッジ!』は全国公開中。