イオンとROBOTの新プロジェクト「HAG」を篠原ともえが応援
12月20日(金)、幕張にて、日本最大規模のショッピングモール、「イオンモール幕張新都心」がグランドオープンした。イオン本社のすぐ近くに位置し、イオンモールのフラッグシップといえるお化け級のモールである。端から端まで歩くのに30分はかかるであろう。他のイオンにあるすべてのものがここにあると言っても過言ではない。
もちろん、国内最大級のシネマコンプレックス「イオンシネマ」もこの中にある。買い物の後ゆっくり映画を見るのも良いだろう。今後のイオンの映画イベントは、おそらくここをメインにして開催されることも予想される。
この日、イオンシネマ幕張新都心では、その皮切りとして「HAG」の無料上映イベントを開催した。ゲストには篠原ともえ、加藤久仁生らが登場した。
この「HAG」とは、ハンドメイドアニメーショングランプリの略で映画製作会社のROBOTとイオンエンターテイメントの共同で誕生したプロジェクトだ。
オリジナルアニメーションの現状としては、多くの作品が作家の自主制作によるもの。つまりビジネスとして成立していない。「HAG」の趣旨は、コンテンツ産業を活性化させるために、コンテンツの種を育てることだ。たいていの映画賞では、若手作家は、一回限りの発表の場しか与えられていない。「HAG」は活躍するための環境を提供することを目的としている。
2015年にイオンシネマで上映予定の「マナーCM」と「映画館にまつわるショートストーリー」のストーリーボードを募集し、選ばれた人には製作資金として300万円が送られる。「300万円あれば牛丼が1万杯食べられる」。トークイベントに登場したROBOTのチーフプロデューサー、丸山靖博氏は、資金の使い道について「この300万円は作家の生活費だと思うんです。作品を作っている間も、作家が生活できるように、作品の制作に集中できるようにするための資金だと思っています」とコメントしていた。つまり、300万円はいわば給料のようなものだ。選ばれた人には「仕事としてアニメを作っていただく」、これが「HAG」のコンセプトである。
篠原ともえは、松任谷由実の全国ツアーの衣装を手がけるなど、クリエーターとしての一面もあり、このプロジェクトに興味津々である。篠原は「クリエイティブではなくハンドメイドというところがいいですね」とコメント、「私だったら布を使ってアニメーションを作る」というと、イオンエンターテイメント営業本部長の大山義人氏も「では、300万円出すので、どうですか」とノリノリだった。
この日は、短編アニメーションの作品見本として、まさに手作り、地道に一人で作られた『頭山』と、米アカデミー賞を受賞した加藤久仁生監督・ROBOT制作の『つみきのいえ』が上映された他、アニメを上映しながら姫田真武氏が映像に合わせてライブパフォーマンスを披露して盛り上げた。(レポート:澤田)
公式サイト:http://www.aeoncinema.com/handmade/