韓国映画歴代興収3位『7番房の奇跡』パク・シネが来日
12月20日(金)、有楽町のホテルにて、『7番房の奇跡』に出演している女優のパク・シネがマスコミの合同取材に急きょ応じた。
パク・シネは、ドラマ「天国の階段」でチェ・ジウの子役時代を演じて話題となり、その後、主演ドラマ「美男<イケメン>ですね」で男装女子役で好評を得た。その他、TBS地上波で放送された「となりの美男<イケメン>」などで、韓国を代表する若手女優のひとりとなった。
『7番房の奇跡』は、韓国では『シュリ』、『私の頭の中の消しゴム』、『王になった男』を超えて、韓国映画歴代動員記録第3位をマークした。韓国人の4人に1人が見たことになる。韓国のアカデミー賞とされている”大鐘賞”に12部門でノミネートされ、4部門を受賞した。
パクは「『7番房の奇跡』は、韓国では今年の始めに公開されました。当初、これだけヒットするとは思っていなかったので、大ヒットして驚きました。多くの観客の方から愛情を寄せていただけたことがとても嬉しいです」とコメント。この一年はパクにとっても意味深い一年だったという。
「いつか札幌の雪まつりにも行ってみたい」と言っていたが、パクは大の日本好きで、温泉目当てでプライベートでも10回以上は来ているという。今回は日本のファンイベントにも出席するなど、まさに多忙スケジュールの真っ只中。とても貴重な合同取材であった。
本作は、知的障害を持つ父ヨングと6歳の娘イェスンの物語。ある日、父が無実の罪で逮捕される。7番房の仲間たちは、娘を思うヨングのためにイェスンを潜入させる作戦を敢行した。それから月日が経ち、成長して弁護士になったイェスンを演じるのがパク・シネである。父のえん罪を晴らすために奔走する役どころである。
パクは、「最終弁論のシーンは、今でも思い返すと涙が出て来ます。撮影の前日は緊張のあまり眠れませんでした。撮影の合間も感情が途絶えないように先輩方が見守ってくれました。皆さんのイェスンを応援する眼差しに支えられて、私もイェスンの感情をつかんだ状態で撮影に臨むことができました。撮影の雰囲気はとても厳粛でした」、「法廷での用語を自然と話せるようにするのは大変でしたが、イェスンの心になることで自然に言葉が出てくるように演じられたと思います」とコメントしていた。
また、観客の反応について、「本作を見て父親との関係を見直したというコメントをたくさんいただき嬉しかったです。韓国には母性を描いた作品はあっても、父性を描いた作品が少なかったように思います。私自身、子供のときから父ととても仲が良いので、本作が父と娘の関係を見直してくれるきっかけになれば嬉しいです」とコメントしていた。
『7番房の奇跡』は、2014年1月25日から全国ロードショー。