『フィルス』原作のウェルシュとベアード監督が来日 歌舞伎町のロボットレストランを絶賛
11月11日(月)、渋谷のシネマライズにて、『フィルス』の舞台挨拶が行われ、原作者のアーヴィン・ウェルシュと監督のジョン・S・ベアードが登壇した。
『フィルス』は、『トレインスポッティング』原作者として知られるスコットランドの作家ウェルシュの小説をスコットランドの監督ジョン・S・ベアードが映画化した最新作で、ろくでなしの刑事ブルース・ロバートソンがスコットランドで起きた殺人事件の捜査を巡って巻き起こす騒動を描いたクライム・コメディ。イカれた最低のスコットランドの刑事ブルース・ロバートソン役を、スコットランドの俳優ジェームズ・マカヴォイが演じている。
来日した2人は、日本観光も満喫した様子で、ベアード監督は「東京に来たのは2度目だけど、僕は東京が世界で一番好きなんだ。これはお世辞で言ってるんじゃないよ。本当のことだよ。だから東京に住んでる君たちはとてもラッキーなんだよ。昨夜は歌舞伎町でロボットレストランに行ってみた。あれはとてもクレイジーな場所だったね。僕はこの映画を作りながら、クレイジーな映画だなと思ってたんだけど、それよりもロボットショーの方がクレイジーだったよ」とコメントしていた。
ウェルシュは、イギリスでこの映画が大ヒットしていることについて、「R18指定の作品なのに、興行成績ランキングで史上トップ10に入った。映画批評も絶賛しているものが多いんだ。出だしとしては完璧といえるね。これから世界各国で成功することを望んでいるよ」とコメント、ベアード監督は「日本ではこの映画は好意的に迎えられているよ。複雑なストーリーなんだけど、感想を聞いてみても、割と深いところまで理解してくれている人が多いね。これから見る皆さんにもきっと楽しんでもらえると思う」とコメントしていた。
ジェームズ・マカヴォイについては、ベアード監督は「主演を選ぶのは大変だった。複雑な感情を表現できること、そして重要だったのはスコットランド人だということ。スコットランド出身からとなると、限られた中で選ぶことになるんだけど、ラッキーなことにジェームズ・マカヴォイは大スターでありながら、演技力があって、まじめに撮影に取り組む人だった。僕は気づかなかったんだけど、彼は毎晩ウイスキーを半ボトル飲んで撮影にあたっていたそうだよ。映画製作についてもよく理解している人だったから、彼はそのうち監督になるんじゃないかな」と絶賛していた。
続いて、スコットランドのタータンチェックの衣装を着た破天荒アイドルグループのBiSがステージに登場し、公式宣伝アイドルに名乗りを上げた。プー・ルイは「ブルースさんに私のバージンを捧げてもいい」と大胆発言。さらにファーストサマーウイカは「思っていたよりもファッキンなシーンが多かったです。ジェームズ・マカヴォイさんがマスタベーションをするシーンがとてもお上手で、本当にやってるんじゃないかと思いました」とR18発言でコワモテのウェルシュを笑わせていた。
『フィルス』は、11月16日(土)よりシネマライズ他にて全国ロードショー。