笑福亭鶴瓶『怪盗グルーのミニオン危機一発』の舞台挨拶でたじたじに
9月21日(土)、六本木にて、3Dアニメ映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』(全国公開中)の初日舞台挨拶が行われ、 日本語音声キャストの笑福亭鶴瓶(61)、芦田愛菜(9)、中島美嘉(30)、中井貴一(51)、宮野真守(30)、須藤祐実、矢島晶子が登壇した。
『怪盗グルーのミニオン危機一発』は、大ヒットした『怪盗グルーの月泥棒』の続編。全米では公開されるや『トイ・ストーリー3』の記録を抜いて、5日間で1億4208万ドルの興収を上げ、オープニング全米史上歴代アニメナンバー1記録を樹立した。
前作で3姉妹の孤児を引き取ったグルーは良きパパとして登場。鶴瓶は前作に引き続きの出演で、中島美嘉と中井貴一は新キャラの声を担当。初めて声優に挑戦した。須藤祐実、矢島晶子、芦田愛菜は成長した3姉妹を演じている。
何よりこの映画で人気なのは、ミニオンという黄色い生き物? いたずら好きで好奇心旺盛。今回の作品でも陽気に大暴れしてくれる。舞台に登場した鶴瓶は「ずっとこの衣装やけど、グルーというよりもミニオンみたい」と挨拶。愛菜ちゃんが抱いてきたミニオンにマイクを近づけ、ミニオン(のおもちゃの声)に代わりに挨拶させていた。
一方で、愛菜ちゃんは、お立ち台の上で、身を乗り出しそうなくらい明るく満面の笑顔で「3姉妹の末っ子のアグネスの声を担当しました芦田愛菜です。先週の先行公開で学校のお友達が見てくれてて面白かったと言ってくれたのがすごく嬉しかったです。今日はこんなにたくさんの皆さんに見に来ていただけて、とても嬉しいです」と鶴瓶よりもしっかりした挨拶をしていた。鶴瓶は「すいません、もういっぺん挨拶させて。いつも反省するんです」とたじたじだった。
3姉妹の長女マーゴ役の須藤祐実は『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーの声で有名で、次女イディス役の矢島晶子は『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけ役で有名なプロの声優である。須藤は「今日は鶴瓶さんと愛菜ちゃんと会えると聞いてミーハー気分で来ました」とコメント、矢島も「本心を言いますと、鶴瓶さんと愛菜ちゃんと会えるからこの仕事を引き受けました」とコメントしていたが、愛菜ちゃんがそれを受けて「クレヨンしんちゃんとハーマイオニーが大好きなので、今日お会いできて嬉しかったです」とコメントとすると、矢島は「ありがとう、お上手ねえ〜! さっき愛菜ちゃんと握手をしたんですけど、もうちっちゃくて柔らかくて、可愛くて、連れて帰りたい!」と野原しんのすけの声で喜びを語り、宮野から「しんちゃんが出てますよ〜! 『クレヨンしんちゃん』の映画みたいになってますね」とツッコミがあった。
鶴瓶も「そんなの俺ら損やでこれ! すごいな。こっちが感動するよ」と矢島の才能をうらやましがっていたが、矢島が「こっちの声の方が楽なんですよ師匠。ギャランティーが発生するときだけしか出さない声ですが」とコメントすると、鶴瓶から「やらしいこというな。どんなしんちゃんや!」とツッコミが入っていた。
宮野は、登場するなり、女性ファンの歓声に迎えられた。宮野は「とても少年らしくないといいますか、子供なのにプレイボーイみたいな役をやらせていただいて、ずっと口が半開きの役は初めてでした。口が開いてるとこに全部アドリブ入れてやろうと思って、色々”あん”とか”うん”とか頑張って入れてみました。何よりも自分の声優人生において中井貴一さんの息子になれるとは。こんな光栄なことはないです。アフレコ自体は皆さんと別々だったんですけど、中井さんのお父さんの声を聞いたとき、僕びっくりしました。”アミーゴ”って思いました。これがパパかって。僕も気合い入れてプレイボーイしなきゃと思わせていただきました」とコメントしていた。
一方、中井は「本当に今初めてお会いして、こんなに大きい息子だったとは。びっくりしました。ずっと愛菜ちゃんと会っていたので、あのぐらいが登場するかと思ったら、めっちゃ大きいじゃないですか」とコメント、さらに鶴瓶に対して「鶴瓶さんでできるなら自分もできると思った」と仕事を引き受けた理由も語っていたが、「年上なのに、いつも上から小馬鹿にされるんですよ。どういうことなんですかね」と鶴瓶が問うと、「愛情の裏返しですよ」と中井。鶴瓶が中井の声優初仕事の演技を「うまい」と褒めると、中井から「いや、何よりも鶴瓶さんでしょ。鶴瓶さんあってのものでしょ」と褒め返され、鶴瓶は「そうかな」と良いながらも顔を真っ赤にしてかなり照れている様子だった。
ロサンゼルスで行われたワールドプレミアのことについても触れられたが、各国の声優たちが一堂に会したこのイベントに出席した中井は「レッドカーペットと聞いていたのでそれなりの格好をしたら、他の国の声優はみんなTシャツに短パンでした」と自分たちだけがすごく浮いていたことを振り返った。鶴瓶は「炎天下の中でずっとうろうろして、中島さんは熱中症みたいになって倒れそうになった。寝てなかったし。スティーブ・カイルがトーク番組でこの話をしてたんですよ。日本のコメディアンは”コメディアン!”というタイプの人でしたって、えらい笑われてたで。でも暑いねもん。30度以上あって、ずっと待たされた。ぼやくようだけど。きいたらあかんゆうこっちゃ。話題変えよ。そういうことや」とコメントして笑いを誘っていた。(澤田)