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西島秀俊『ハーメルン』監督の映像に対する熱意に感動

9月7日(土)、渋谷にて、『ハーメルン』の初日舞台挨拶が行われ、西島秀俊、倍賞千恵子、坂本長利、メガホンを執った坪川拓史監督が出席した。

『ハーメルン』は、「日本の原風景」と言われる福島の奥会津、昭和村を舞台に、廃校となった学校で静かに暮らす元校長先生と、故郷に戻ってきた卒業生、その村に暮らす人々を描いた作品。チラシなどを見ても、写真の一枚一枚の持つ映像美に驚かされる。映像に関してはとことんまで追求する坪川監督が丹念に丹念に何年も時間をかけて作り上げた作品である。

『美式天然』から一本にかける時間の長さは10年くらいというのはあたり前で、まだ長編が3作しかない寡作の監督。今回の作品も2011年に東日本大震災による影響で撮影延期もあったが、坪川監督は「延期と中断の繰り返しだったが、現地で支えて待ってくださった皆さんの力がなければ、ここまで来ることはできなかった」と語っていた。

そんな監督について、西島は「坪川監督の作品にはとてつもない映像美がある。9年もかかったそうで、そこには熱意と狂気を感じる。僕自身、狂気を持っている人が好き。紅葉が色づくのを1年待つこともあり、完成まで5年かかった。刺激的な現場だった」とコメント、倍賞は「諦めない辛抱強さ、粘り強さに驚かされた」とコメントしていた。

『ハーメルン』は現在公開中。

2013年9月9日 01時51分

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