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要潤、役者人生を共に歩んできた『タイムスクープハンター』劇場版公開に感無量

8月31日(土)、新宿にて『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』の初日舞台挨拶が行われ、要潤(32)、夏帆(22)、杏(27)、時任三郎(55)、上島竜兵(52)、カンニング竹山(42)、中尾浩之監督(45)が登壇した。

2009年4月にNHK総合でシーズン1が放送開始。シーズン5までシリーズを重ねてきたフェイクドキュメンタリータッチの歴史教養番組が、劇場版として登場。テレビシリーズ全話を手がけた中尾浩之自身が劇場版でもメガホンを取り、映画監督デビューを飾った。

6年間『タイムスクープハンター』に出演してきた要は「この夏ずっとこの映画の宣伝に関わってきました。役者人生12年目になるんですけど、その半分をこれと歩んできました。まさにこれは自分にとって、子供以上の、分身のような作品です。昨日、”いよいよ明日公開だ”と思って色々なことを考えましたけど、何か特別なことを自分がやることはできないし、番組の卵というパイロット版から始まって、本当に不安な日々があったんですけど、すべて乗り越えて来れたなと、そして確実にファンの皆さんが付いて来て、認知度もどんどん広がってきたなと。それを自信として今日という日を迎えることができまして、役者人生にとってターニングポイントである今日という日を迎えられて、そして皆さんと顔を合わせることができて、本当に胸がいっぱいでございます」と感無量の面持ちで挨拶していた。

舞台挨拶では、「変わってる」と評判の中尾監督についての話題が集中。それだけ愛されている監督ということだが、監督自身は「監督って意外に他の現場に行くことがないので、変わってると言われてもどこが変わってるのかわからないんですけど、僕って変わってますか?」と逆に聞く始末。言われてみればごもっともであり、では一体どこが変わっているのか、登壇者の皆が説明することになった。

時任は「監督は本番中に語りかけるんですよ。本番中に”10秒戻って"とか。僕はそれが大好きなんですけど、監督の声がリアルの声じゃなくて、神の声だと思って演ってました」とコメント。

上島は「とにかく褒め上手なんですよ。何をやっても必ず褒める。”いやー、上島さん、最高でした! 見た事ない! 本当に最高! もう一回!”って。それがやり直しの意味なんです」とコメント。

夏帆は「私は人前に出るのが苦手なのですが、監督が”ジャムって行こうぜ”、”セッションしようぜ”とかちょこちょこアーティスト発言をするんで、それが緊張をやわらげてくれるんですよ」とコメント。

杏は「私はピストルを撃つんですけど、本編ではCGで弾が出る設定だったんですけど、実際には弾が出なくて、撮影中は監督が”ブシュワワー!”って効果音を言ってくれて、すごく臨場感があって撮影しやすかったです」とコメント。ト書きにも顔文字が描かれてあったそうだ。

要は「こんな感じでっていうアクションシーンなんかも、”この動画サイトを見てください”とURLが台本に書かれてあるんです」とコメント。監督は「口で言うのが面倒くさいから」と照れ笑いしていたが、そんな姿からも監督の人柄の良さが伝わってきた。

監督は今後も世間が許す限り、映画も2、3、4、5とずっと作り続けることを約束してくれて、要も「僕もスケジュールを空けときます。まだ始まったばかりですが、パート2、3と今後もどんどんお目にかかれるよう、がんばっていきたいです」と意気込みを語っていた。

『劇場版タイムスクープ 安土城 最後の1日』は、織田信長の本能寺の変に始まり、織田信長の居城・安土城が消えた謎に迫る歴史ファン、戦国マニア必見の映画になっている。現在公開中。

2013年9月2日 00時17分

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