『陽だまりの彼女』とびきり素敵な上野樹里がここにある
8月29日(木)、六本木ヒルズアリーナにて、『陽だまりの彼女』の完成披露イベントが行われ、主演の松本潤と上野樹里、三木孝浩監督が登場した。
『陽だまりの彼女』は、「女子が男子に読ませたい恋愛小説ナンバー1」に選ばれた累計発行部数70万の原作を『ソラニン』の三木孝浩監督が映画化したピュアな恋愛映画。松本潤は優しいけれど、ちょっと冴えない男子を演じている。
この日のイベント司会をつとめたmicは、いつになくノリノリで、ずっと会場で並んで待っていた女性ファンを大いにかきたてた。
mic「もうすぐ、ここに松本潤さんに来てもらいます!」
ファン「キャーキャー!」
mic「もうドームとかよりも近いでしょ!」
ファン「キャー!」
mic「しかもこのまわりを回ってくれますからね!」
ファン「キャー!キャー!!」
mic「それではよろしいでしょうか!」
ファン「キャーキャー!」
この後、松本潤が登場するかと思いきや、予告編が上映されたが、予告でも松本潤の顔のアップが出てくるだけでファンは「キャーキャー!」の声。予告が終わり、micが「それでは拍手でお出迎えください!」と言ったところで、この日最大の「キャー!!キャー!!」が飛び出した。
松本潤と上野樹里がステージに登場し、2人は軽くアリーナを半周して、ステージ中央で向き合い、中央の花道を通ってステージに戻ってきた。その間、「キャーキャー」の声は続く。ステージに立ち、micが「主人公・奥田浩介役の松本潤さんです」と紹介すると、ここでもまた「キャーキャー」の声。ハリウッドスターでもここまで盛り上がることはあるまい。松本潤の人気、いやはや凄すぎるぞ!
トークショーでは、松本は「三木監督はすごい気に入ったカットが撮れるとすごいニヤニヤしてるんです。そのニヤニヤが見たくてがんばりました。最後見終わったときに心が温かくなる作品です。自分の初恋の頃を思い出しながら見られる作品になっていますので、映画を見て温かい気持ちになっていただけたらなと思います」とコメントしていた。
『陽だまりの彼女』は、三木監督が「本当に無垢な、素直な愛情表現で描かれている作品」と語っていたように、とにかく松本潤と上野樹里、2人のラブラブな関係がとても良い雰囲気で描かれていて、ただ恋愛している2人の顔のアップを見ているだけでも、なんだかニヤニヤしてしまう映画だ。こんな恋愛がしたかったと言える、とてもハッピーな気分にさせてくれる恋愛映画になっている。
上野樹里は、これまでで最大の魅力が引き出されたと言っても過言ではなく、意外に3年振りの映画出演となったが、本当に素敵な女優になったと口コミでも評判である。それもそのはず、三木監督は「上野樹里のビューティな部分、美しさ、そこをまず全面に押し出すことを考えました。みんなが見たことのない、ビューティな樹里を撮りたいと思って」と語っているのだから。上野樹里の初登場シーンのキラキラとした輝きといったら、これは言葉では表現できない。とびきり素敵な上野樹里の姿がこの映画の中にある。
音楽には、米ロック・グループ、ビーチ・ボーイズの『素敵じゃないか』が使用されている。この曲でビーチ・ボーイズはロック史に金字塔を打ち立てたことで有名だ。この曲が2人の関係を表現するキーになっていて、何度も何度も劇中使用されている。ここまでひとつの曲に執着した映画はおそらく前例がない。米ロック史上最高のアルバムと名高い『ペットサウンズ』(犬の鳴き声からついた名前)のジャケットも部屋のインテリアとして登場する。主人公が飼っている金魚の名前がビーチ・ボーイズのメンバーの名前になっているあたり、ビーチ・ボーイズ・ファンにもたまらない内容になっている。また、山下達郎がビーチ・ボーイズに対するアンサー・ソングとも取れる新曲を書き下ろしてエンディングテーマに提供しているところにも注目である。
『陽だまりの彼女』は、10月12日(土)全国東宝系ロードショー。(澤田英繁)