『ローン・レンジャー』アーミー・ハマーの語るジョニー・デップとは?

去る7月17日(水)、『ローン・レンジャー』の来日記者会見が行われ、主演のジョニー・デップとアーミー・ハマー、監督のゴア・ヴァービンスキー、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが登壇した。
『ローン・レンジャー』は、今世界で最も映画を当てるプロデューサーのひとり、ジェリー・ブラッカイマーによる最新のアクション・アドベンチャー映画。西部開拓時代のアメリカを舞台に、マスクをつけたヒーロー、ローン・レンジャー(アーミー・ハマー)と、悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)の活躍を描く。お盆公開向けの大型大作である。
もともとは1933年にラジオドラマとして始まった作品で、人気を受けてテレビドラマ化され、1949年から1957年にかけて211回放送している。日本でも放送され、人気を博した。
ジョニー・デップもこのテレビドラマを見ていて(世代が違うので再放送か?)、曰く「僕はローン・レンジャーよりも相棒のトントにひかれていた。トントは変わり者で、アウトサイダーだった。僕はアウトサイダーに興味があるんだ」とコメント。今回は顔を白く塗って異様な格好で登場しているが、「頭にカラスを乗せたのは僕のアイデアさ」と語っていた。
もてる秘訣を聞かれると、「僕はいつもこんな感じでヒッピーみたいな格好をしているけど、かっこよくしようとするんじゃなくて、かっこわるくても自分らしく生きろってことかな」とコメントしていた。
会見中も茶色いタバコをぷかぷかとふかしていたジョニー・デップ(筆者が会見中にタバコを吸う人を見たのは初めて)。この数年間はほぼ毎年のように来日しているが、来日するときは決まっていつも同じ帽子をかぶってくる。前々回日本に来たときには、よく見ると帽子の上部に小さく穴が開いていたことに気づかされた。次に来たときにはその穴がさらに大きくなって誰の目にもそれが穴だとわかった。今回はその穴がどうなっているか興味津々だったが、期待に応えてやはり同じ帽子で登場。前回とは比べ物にならないほど穴が広がっていた。しかも穴の数が増えているではないか。帽子も靴もボロボロ。それなのにかっこよく着こなすジョニーはまさにアウトサイダーという言葉にふさわしい。
タイトルロールを演じることになったアーミー・ハマーは、本作でいきなり大出世である。ジョニーと見事なバディぶりを映画の中で披露しているが、記者会見でも親しい友人同士であることを想像させる光景がみられた。ジョニーがふざけて、ペットボトルの小さいキャップをコップに見立てて、そこに水を注いでアーミーに飲ませたのである。アーミーは一気にゴクリと飲み、二人は肩を揺らして子供みたいに無邪気に笑っていた。
また、アーミーがジョニーについて語るとき、耳を塞いで聞かないふりをするジョニーの横で、「ジョニーは、”太陽を直接見ちゃダメだよ”とか、”お尻は前から後ろに拭くんだよ”とか、色々なことを教えてくれたよ」とコメントし、笑いを誘っていた。
記者会見では、最前列のど真ん中にやたら目立つ記者が座っていて、「質問のある方、挙手をお願いします」と司会が言うと、まっさきに斧を持った手を高々と掲げてすごいアピールしていたが、質問が長くなりそうな人だったので、司会は見て見ぬふり。しかしジョニーとアーミーはこの記者が気に入って、何度もその記者にアイコンタクトで相づちを送っていた。司会がその記者を無視し続けていたので、最後にジョニーとアーミーが「ぜひ彼にも質問させてくれ」とその記者を指名する一幕もあった。
『ローン・レンジャー』は、8月2日から全国公開。