『俺はまだ本気出してないだけ』初日、堤真一の歌がiTunesで期間限定配信開始

6月15日(土)、新宿にて、青野春秋の人気コミックを実写で映画化したコメディ映画『俺はまだ本気出してないだけ』の初日舞台挨拶が行われ、堤真一、橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、水野美紀、石橋蓮司、福田雄一監督が登壇した。
福田監督は、『コドモ警察』、『HK/変態仮面』と立て続けにヒット作品を世に送り出し、今乗りに乗ってる監督。堤真一は、42歳でバツイチ。定職につかず、アルバイト先でも新人に叱られ、高校生の娘からお金を借りるダメな親父役を演じている。原作では小太りに描かれていて、公開前から「意外なキャスティング」と言われていたが、水野美紀は「意外ではなく、素の堤さんに一番近い」と言っていて、福田監督も「やっと堤さんの素の姿を見せる時が来た」と話していたほどである。
本作では父親という存在が重要なテーマになっていて、ちょうど公開翌日が父の日ということもあり、水野から生瀬へ、堤から石橋へ、橋本から堤へ、「本気」と書かれたトランクスをプレゼントすることになった。なぜトランクスなのかというと、映画の中で堤はほとんどのシーンでトランクス姿だったからである。
生瀬は水野からトランクスを受け取るとき、「僕は今年、最もすてきなお父さんに贈られる賞を受賞したんですよ。でもそれを喜んでくれたのは両親と隣の家の人だけでした。その日はマイケル・ジャクソンの娘が薬を飲んだことばかり話題になっていて、大きなニュースになりませんでした」と寂しげに語っていた。
この日から堤が映画の中で歌っている「俺の時代」がiTunesで期間限定で販売開始されたことも発表された。曲の値段は250円という。ちょっと薄気味悪いリアルすぎる堤真一のマスクをかぶった5人の男たち(映画館のマナーCMに出演)が踊る中、「俺の時代」の歌声がバックにかかり、映画館は異様なムードに包まれた。
司会から「堤さん、歌手デビューおめでとうございます」と祝福されていたが、堤は「こんなのデビューじゃねえよ。カラオケでも全然歌わないのに。だいたいiTunesって何ですか?」とコメント。デジタルに疎い様子だった。
一方、生瀬は「Facebook、Twitter、LINEで宣伝してください」とコメント。映画の舞台挨拶の場所でLINEという言葉を発したのはおそらく生瀬が初めてであり、生瀬はデジタルの流行の最先端をよくわかっている様子だった。
『俺はまだ本気出してないだけ』は現在公開中。