ミュージックShort部門を受賞した倖田來未が胸元ぱっくり匂い立つばかりの魅力を振りまく
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)が、5月23日(木)〜6月16日(日)まで東京と横浜で開催中だ。
5月30日(木)、表参道ヒルズにて、この映画祭のオープニングセレモニーが行われ、「ミュージックShort部門 シネマチックアワード」を受賞した倖田來未らが登場した。
今年で15周年を迎えた同映画祭だが、2009年に「ミュージックShort部門」を新設してから、俄然イベントは盛り上がりを見せている。GLAYを始め、毎年豪華なアーティストたちがこの賞を受賞し、セレモニーを派手に彩ってきた。それまで映画俳優と音楽アーティストには接点がなく、映画の世界と音楽の世界は、まったくの別ジャンルとして扱われ、ミュージックビデオは映画とは見なさない風潮があったものだが、その垣根を取り払ったのがこの映画祭である。この映画祭では、ミュージックビデオは立派な一本の映画作品として認めており、高く評価している。これは映画業界、音楽業界にとって大きな一歩である。
今年、「ミュージックShort部門 シネマチックアワード」を受賞したのは、『ピンク スパイダー inspired by バッファロー5人娘』だった。hideの名曲を倖田來未がカバー。蜷川実花が演出し、安野モヨコの世界を描き上げた12分を超えるセクシーでパワフルなミュージックビデオになっている。
胸元がぱっくりと開いた大胆なドレスで登場した倖田來未は「蜷川さんのカラフルな世界が出ていて、安野さんのストーリーも過激で、女性の力強さが表現された作品。3人の強い女性がひとつになった作品です。こういう賞をもらうのは初めて。心から嬉しく思います」と喜びを語った。映画祭代表の別所哲也は、蜷川実花と倖田來未を前にして「今もものすごい良い香りがします。くらっとするほど美しくかぐわしい2人です」と興奮気味に語っていた。
「観光映像大賞」には、『おしい!広島県 THE MOVIE』が選ばれ、広島県出身の歌手・西城秀樹が代表してトロフィーを受け取り「自分の地元がこうして有名になるのは嬉しいです」と語った。また、「観光映像大賞特別賞」にはみうらじゅんと安齋肇の『勝手に観光協会』が選ばれ、熊本のゆるキャラ「くまモン」がプレゼンターとして登場し、セレモニーを盛り上げた。みうらじゅんは「熊本には、僕の大好きなSMの女王の谷ナオミさんのお店があって、朝まで飲み明かした良い思い出があります」と熊本の思い出を語っていた。
日本のショートフィルム文化に貢献した人に送られる「話題賞」には、『3G』を監督した中尾明慶が選ばれ、石井竜也からトロフィーを受け取った。ショートフィルムを通じて、メディア・映像業界において特別な貢献をした人に送られる「特別賞」には、つい先日カンヌ映画祭の審査員を務めた映画監督の河瀬直美が選ばれた。この他、モエ・スター・アワードには『LOOT泥棒』を監督したグレッグ・ロム監督(南アフリカ)が選ばれた。
今年のコンペティション審査員は宝田明、アミール・ナデリ監督、成海璃子、原田眞人監督、モデルの森理世。グランプリを含む各賞は、6月9日(日)に明治神宮会館で行われる授賞式にて発表される。(澤田)