すっかり日本が気に入ったアーミー・ハマー『ローン・レンジャー』

去る5月13日(月)、『ローン・レンジャー』のフッテージ上映会兼記者会見が行われ、ジョニー・デップの相棒役を務める主演のアーミー・ハマーが登場。初来日を果たした。
このアーミー・ハマーという人物をご存知だろうか。今アメリカで人気がメキメキ急上昇している期待の星である。曾祖父は石油王、父は実業家という大富豪一家に生まれた言わばぼんぼん。自身もテキサスでパン屋を経営して成功を収めているという、俳優とは思えない変わったキャリアの持ち主だ。近年はレオナルド・ディカプリオやジュリア・ロバーツと共演するなど、着実に実績を重ねて来た俳優だが、『白雪姫と鏡の女王』の王子様役を演じて”犬”になったのは記憶に新しいところである。そして、このたび名プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーから声をかけられ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のスタッフ陣営による待望の新作に大抜擢された。それも何とタイトルロール、堂々たる主演である。
印象として、身長は193センチという長身だが、大男というイメージはなく、とても物腰の柔らかいジェントルマンという感じの俳優だった。今回大抜擢されたことで、「それはもう嬉しかったさ。すごいと思ったけど、でも、それと同時にとても怖くもあったんだ。僕にこの役が務まるだろうかってね」と声がかかってきた日を振り返っていた。
ジェリー・ブラッカイマーとジョニー・デップについて
筆者が感じたことだが、アーミーは本当に人が好くて、何より最も印象深かったのは、他人のことについて語るとき、ほんの少しの言葉だけで、その人の人柄をありありと表現していたことである。
ジェリー・ブラッカイマーについては「彼はどんなときにも物怖じしないんだ。たとえスタジオが火事になってなくなっても、彼ならまったく動じないだろうね。”ふむふむ。なんとかなるさ”って言ってなんとかしてくれる。そんな人さ」と説明。この言葉で筆者はブラッカイマーのことを尊敬してしまった。アーミーの口から言われるととても説得力がある。
ジョニー・デップについては、「日本に来ることになったとき、ジョニーにそのことを話したんだ。そしたらジョニーは”楽しみにしていろよ。最高にいいところだから。日本は世界で一番良い場所さ”と言ってくれたんだ。だから僕も本当に楽しみだった。東京はジョニーの言った通りの町だったよ」と語っていた。この言葉で筆者はますますジョニー・デップのファンになった。ジョニー本人が言うとリップサービスかなと思うけど、アーミーの口から言われると全然違う。ジョニーが本気で日本を好きであることがわかって嬉しく思う。
また、アーミー自身も日本にとても感激して、すっかり日本が大好きになったという。「日本人はとても礼儀正しいね。それと、東京の町の清潔さに驚いたよ。ゴミひとつない町だね。でもゴミ箱がどこにもなかったんだけど、みんなどこにゴミを捨ててるんだい?」と言って記者たちを沸かせていた。
平愛梨と天野ひろゆきの爆笑囲み取材
会見には天野ひろゆきと平愛梨が花束ゲストとして登場した。平愛梨とキャイ〜ンは来月から募集開始される『ローン・レンジャー』の「写真投稿コンテスト」の審査員も務めることになっている。天野はローン・レンジャーのコスプレで登場し、あたかも古くからのベストフレンドであるかのようにアーミーと仲良く片言の英語で会話していた。愛くるしいカウガールルックで登場した平は「天野さんとアーミーさんでは、うーん、どっちがいいかな。100対0でアーミーさん!」といって笑わせたが、アーミーは「僕よりも天野さんの方が似合ってるよ」とフォローする優しさを見せた。
平はアーミーを前にして「本当に素敵な人で、私もアーミーさんの前では一人の女に戻った気分でした」といい、アーミーの人柄にかなり惚れた様子だった。イベントの後の囲み取材では「これからは知性派女優を目指したいと思って勉強中です」と語った平。記者から何を勉強したのか問われて「最近漢字を覚えました! 木へんに神(榊)って漢字を覚えたんです」とコメント。天野から「木へんに神って、なんて読むの?」と聞かれると「あれぇ? 昨日覚えたんだけどなぁ。なぎさ!?」と自身なさげに話していたら、記者から「さかき」と教えられ照れ笑いする一幕があった。
あなたにとってヒーローは?という質問では、平は「ディズニー(本作の配給会社)の中から選んだ方がいい?」と小声で天野に相談し、天野から「そりゃあここではディズニーで言っとかないと問題があるでしょ。今の完全にマイクに入ってたぞ。最近のマイクの感度をなめるなよ!」と指摘されて記者陣を笑わせていた。で、出た答えが「じゃあ私シンデレラ!」で、天野から「それはヒーローじゃなくてヒロインでしょ!」と突っ込まれていた。
この映画では、アーミー・ハマーとジョニー・デップ二人の”相棒”ぶりが重要なファクターになっている。インディアンの言葉で”キモサベ”というものだ。「キモサベは誰か?」と記者から問われた平は「三瓶」と回答。しかし、「親友だから一緒に寝ても何もない人」と余計なことまで言ってしまい、言った後で慌てる一幕もあった。
西部開拓時代のモニュメントバレーをバックに、大列車の暴走などアクションの見どころ満載でお届けするエンターテインメント大作『ローン・レンジャー』は、8月2日(金)から全国ロードショーされる。(澤田英繁)





