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第13回 東京ガールズコレクション レポート

9月3日（土）、さいたまスーパーアリーナにて、「第13回東京ガールズコレクション 2011 AUTUMN/WINTER」が行われ、藤井リナ、山田優、土屋アンナら、人気のメインモデルが78名登場した他、ゲストモデルとして小森純、吉川ひなのらが登場した。入場者数は30000人、取材に来たマスコミは200社を超えた。

東京ガールズコレクションは、毎年2度行われる国内最大級のファッションイベントである。総勢90名以上にもなるトップファッションモデルたちが有名ブランドのコーディネートでランウェイを歩く4部構成6時間の華やかなイベントである。

今季は、3月11日に発生した東日本大震災に対して、東京ガールズコレクションにできることは何かを考え、色々な人、モノ、コトから笑顔になってもらおうという思いを込めて、テーマを"Smile for 「 」"(スマイル・フォー・カギカッコ)とした。司会はケンドーコバヤシと藤本美貴が務めた。

今季もパートナーステージが独特な構成で際立っていた。花王の＜エッセンシャル ダメージケア＞のステージでは、CMソングを歌うマイア・ヒラサワが生歌を披露。その曲に乗せて佐々木希、吉高由里子、ビビアン・スーがランウェイを歩いた。＜イオン＞のステージではDoublefocus（ダブルフォーカス）のファッションショーに小倉優子が登場、太田莉菜が電子マネーのWAONをデモンストレーションしてPRした。山一のバッグブランド＜アクタス＞のステージでは南明奈が登場。メガネブランドのオンデーズのステージでは、はるな愛がドラッグクイーンを引き連れて登場した。＜ファミリーマート＞のステージでは、シルク・ドゥ・ソレイユの"ZED"の幻想的なステージが展開した。

「アーティスト・ライブ」には、K-POPガールズグループのT-ARAが登場した。今月日本デビューが決まっているT-ARAは日本語でデビュー曲を披露。「ボピボピボピ」と一度聞けば忘れられない麻薬的メロディーと愛くるしい猫ダンスで魅了し、今季初参加したブランドSERENE Dept.（セレーヌデプト）のステージでは人気モデルの河北麻友子、May J.、木下ココに続いてT-ARAメンバーもランウェイを歩いた。また、YUIは大ヒットしたファッション映画『パラダイス・キス』のテーマ曲「HELLO -Paradise Kiss-」を歌い、会場をホットに盛り上げた。

メインステージの今季のトレンドキーワードは60年代といえるものだった。ビートルズやローリング・ストーンズなど、60年代のロック・サウンドにのせてモデルたちがレトロカラーのファッションで登場したのが印象的である。今季初参加したブランドRirandture（リランドシュール）のショーでは、ステージ上をカフェに見たて、藤森慎吾がウェイター役で登場して笑を誘うなど、ただのファッションショーに終わらせない多彩な内容で飽きさせなかった。

なお、今季の最大の特徴として、これまでにない試みとして有名スタイリストがブランドをミックスして東京ガールズコレクションのオリジナルコーディネートが提案された。「THE NIGHT PORTER」と題されたそのステージでは、映画『愛の嵐』をモチーフにした退廃的でフェティッシュな世界観を展開して見るものを圧倒していた。（澤田英繁）