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黒人音楽の文化を伝える『ドラムライン LIVE』が日本7都市で公演中

『ドラムライン LIVE』が現在日本公演中だ。黒人マーチングバンドの演奏はアメフトのハーフタイムの大きな見せ場。それぞれの大学のバンドたちが奏でる熾烈な音楽バトルの凄まじさといったら、一本の映画(『ドラムライン』)ができたほどだが、『ドラムライン LIVE』は、そんな黒人マーチングバンドの素晴らしさを肌で感じてもらうためのライブである。ハーフタイムの10分間だけでは伝えきれなかった黒人マーチングバンドの迫力を余すところなく表現した明るくゴキゲンなライブショーになっている。

アメリカの音楽のルーツは黒人によって築き上げられて来た。ゴスペル、ジャズ、リズム&ブルース、ファンク、ヒップホップ。すべて黒人たちが築き上げたものである。『ドラムライン LIVE』のもうひとつの役割は、そんな黒人音楽の文化を伝えることである。一度のライブで全12アクト。それぞれ衣装も異なり、音楽のジャンルも違うが、多種多様な黒人音楽の数々を、レイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダーなど、偉大なる黒人ミュージシャンの音楽をメドレーに引用して迫力の演奏とダンスで時系列に沿って伝えてくれる。ゴスペルからヒップホップまで、黒人音楽のすべてのエッセンスがここに詰まっている。

黒人音楽を聴くと、あらためて音楽というものは音を楽しむものだと教えてくれる。『ドラムライン LIVE』の最後には観客全員が参加できる曲も用意されている。名曲「聖者の行進」である。この曲の演奏中は観客も楽器を持って参加することができる。8月9日の公演初日にもトランペットやホルンを持って参加している人がいて、観客は総立ちで音楽と一体になっていた。踊っている観客の中にはお笑い芸人の楽しんごの姿も見られた。

ライブの様子1
まずは黒人音楽のルーツであるアフリカ音楽の演奏から。

ライブの様子2
映画『ドラムライン』から「Shout It Out」。HBCU(歴史的黒人大学の意味)マーチングバンドスタイルの演奏。中央の人物はバンドリーダーのブライアン・スネルである。

ライブの様子3
ここからアメリカのソウル音楽の偉人たちを紹介。まずはダイアナ・ロスとスプリームスの登場だ。

ライブの様子4
ティナ・ターナー。ド迫力!

ライブの様子5
テンプテーションズ。もちろん歌うのは「マイ・ガール」。

ライブの様子6
アレサ・フランクリンの「リスペクト」。

ライブの様子7
レイ・チャールズ。芸が細かい。

ライブの様子8
ジェームズ・ブラウン。あのファンキーなステップが甦る。

ライブの様子9
マイケル・ジャクソンは「今夜はビート・イット」、「ビリー・ジーン」、「スムーズ・クリミナル」、「スリラー」をメドレーでトリビュートする。

ライブの様子10
照明が消され、暗闇の中に光るドラマーたちが登場。

ライブの様子11
お次はゴスペル。「アメイジング・グレイス」を熱唱。

ライブの様子12
会場のみんなも一緒にゴスペルを歌って楽しもう。

ライブの様子13
ゴミ箱のフタも彼らにかかれば即席の打楽器になる。ストリートバンドの演奏が熱い。

ライブの様子14
ジャズの魅力を伝えるコーナーではゴージャスにスウィングしよう。トランペットやサックスのソロ演奏をたっぷりとご堪能あれ。

ライブの様子15
アフロ美女たちのプリプリのセクシーダンスがたまらない。

ライブの様子16
ドラムバトル。ウルトラテクニックともいえるスティックさばきに大歓声。勝つのはたった一人。その勝者を決めるのは観客だ。

ライブの様子17
再びマーチングバンドスタイルに戻って見事なチームプレーを見せる。まさにクライマックス!

ライブの様子18
「聖者の行進」でフィナーレ。

『ドラムライン LIVE』
公式ホームページ http://www.drumlinelive.jp/
問い合わせ先 キョードー東京 0570-064-708
8/14まで東京国際フォーラムCで公演。全国7会場、23公演を行う。
(8/9〜東京、8/16〜兵庫西宮、8/21東京葛飾、8/22〜名古屋、8/24・25・28横浜、8/26栃木、8/27群馬)

文・撮影:澤田英繁

2011年8月10日 14時54分

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