原幹恵にあ~んしてもらっちゃう『嬢王3』イベント・レポート
キャバクラの世界を描いた異色ドラマシリーズの第3弾『嬢王3』のDVD-BOXがコアなファンの間で話題になっている。前作に引き続いて原幹恵(23)が2作連続で主演の大役を成し遂げ、彼女にとって名実共に代表作となった。一度はキャバクラの世界から身を引いたものの、ある仕込まれた運命によって再び舞い戻り、嬢王グランプリファイナルで真の嬢王を目指すというのがストーリーだ。テレビ東京のドラマ24の枠で12話に渡って放送されたが、このドラマ24の枠で放送されている作品はいずれも評価が高く、前回『モテキ』が好評を博したのは記憶に新しい。他のドラマにはできないニッチさと先進性、「深夜枠がなんだ! テレビ東京の意地と誇りを見せてやるぜ」的な、クリエーターの熱い心意気に支えられてここまで続けていたシリーズである。もちろん、お楽しみのポロリも忘れていない。
先日2月27日(日)、このドラマのファンイベントが、今月で閉店することになっている秋葉原の石丸電気ソフト本店にて行われたのだが、そんじょそこらのファンイベントとは違って実に中身が濃く、唯一無二のビッグイベントであった。筆者はこの一部始終を取材した。マスコミは色々な媒体が入ってたけど、最初から最後までぶっ通しでイベントを満喫したのはウチくらいなものだろう。地方のために参加できなかったファンにもイベントの雰囲気が伝われば幸いである。
このイベントはセットもキャバクラ風だった。ステージに赤いソファがあって、本物のお酒を飲みながら、楽しくおしゃべりするというものだ。ドラマにはキラ星のごとく絢爛豪華なキャバ嬢たちが続々と登場するが、イベントではそのキャバ嬢たちのほとんどの主要メンバーをここに招くことに成功した。集まったキャバ嬢女優は実に12人!
豪華キャバ嬢が12人
原幹恵を筆頭に、目がお人形のようにパッチリしている現在人気急上昇中の明日花キララ(22)と前作に引き続いて出演した原紗央莉(23)。そして、松本さゆき(25)、佐久間麻由(26)、中山恵(30)、羽田あい(21)、川村りか(25)、丸高愛実(20)、館恵美(23)、かでなれおん(25)、栗林里莉(23)というなんともゴージャスすぎる個性あふるる美女たち。
12人全員が、示し合わせたように見事にドレスの色とモチーフを変えてきたものである。こっちが赤ならこっちは青、こっちがセクシーならこっちはエレガント、こっちがロングならこっちはショートという具合。最後にはキャバ嬢たちの写真を撮ることができるが、これだけバラエティ豊かだと写真も撮りがいがあるというものだ。この中で誰か一人だけを選べと言われたら、そりゃもう迷いますよ。
といっても12人全員がまとめて出てくるわけではない。イベントを3回に分けてメンバー入れ替え制的なものになっている。イベントの参加条件はDVD-BOXを買っていることだが、予想通りDVD-BOXを3つ買って3回すべてに参加した頼もしい猛者も結構いた。そりゃあライブの鑑賞料と思えば安いもんだよね。
とても人柄の良い原幹恵
主演の原幹恵だけは7時間ぶっ通し、イベント3回すべてに出席した。3回ともそれぞれ違うドレスで登場し、気合いの入り方が違っていた。いやー、この取材を通して筆者もすっかり原幹恵のことが好きになっちゃったもんだ。他のメンバー11人と本当に仲がいい感じが見てよくわかったし、慕われている感じがした。彼女の喋っている雰囲気は何とも癒される。栗林も「幹恵ちゃんが本当にいい人なので、役として裏切るのは自分の心が痛かった」と語っていたし。
印象的だったのは、入れ替えのとき、控え室で久しぶりに共演者と再開したときのそのはしゃぎようだ。きゃーきゃー楽しそうに再会を喜んでいる様子が壁を突き破る勢いで聞こえてきたものである。原幹恵が誰よりもこの日を楽しみにしていたと話していたのもうなずける。控え室の雰囲気は、それぞれのキャストたちのブログを参照されたい。
トークの内容はまさにガールズトーク。女性は恋愛の話題が大好き。友達の好きな男を好きになったらどうするかとか、それぞれが意見を出し合っていた。他に、撮影中にパンチラが見えていたとか、下着の色は何色だとか、そういった男の妄想を掻き立てる赤裸々な会話もしていたが、そこは読者のご想像におまかせするとして、若い美女たちがキャピキャピ楽しそうにしている姿を見ていると、こっちまで楽しくなってくるものである。
抽選会の目玉は疑似キャバクラ!
トークショーの後は、お楽しみの抽選会。当選者は、なんとキャバ嬢たちに接客してもらい、フルーツをあ~んと食べさせてもらって、写真まで撮ってもらえるという、こいつはおいしすぎる! その名も「ハーレムポラ」ときたもんだ。大好きなキャストにお近づきになれるチャンス。今年の運をすべて使い切って見事番号を呼ばれたファンは、「やった!」と思わず叫んでいた。
シャンパンの芳醇な香りが客席の方にも漂って来るなか、ソファの真ん中に座ったところで、いかにもエロい音楽スタート。当選者は美女たちに見つめられてたじたじ。いや、筆者は最初はお酒が入った勢いで太ももを触ったりしないかと冷や冷やしたものだが、当選者はみんな謙虚すぎる感じだった。小恥ずかしくてキャストの顔が見られない人ばかりだったが、キャストたちがリードして積極的にファンの手を握っていた。
キャバ嬢に必要なものとは?
実は1回目と2回目の間に記者会見も行っている。会見では、「キャバ嬢として必要な要素は何か?」という質問が投げられ、原幹恵は「人の気持ちを読み取ることですね。ずっと人対人との仕事なので、接客しても相手にとってそれがいい気持ちではないかもしれないじゃないですか」と答えてはみたものの、「だと思うんですけど、でもやっぱり男性はボディタッチが好きなんじゃないかなとこのドラマで学ばせていただいたので、ボディタッチは必須なんじゃないかなと思います」と付け足していた。うんうん。わかってるねえ。
明日花は「嘘」、松本は「隙がある女の子を演じること」、羽田は「一緒にいて落ち着ける存在になること」、中山は「意見をいえるくらいの信頼関係を築けたら」、館は「一緒にいて楽しいこと」、栗林は「思いやり」と答え、それぞれがもっともな意見だったが、丸高だけは視点が異なり「気の強さだと思います。心が弱かったらすぐにやめてると思うから」と妙に現実的だった。みんな違う意見だが、誰一人と間違ってはいない。
川村りか先生の恋愛講座
誰が一番Mかというと、全員が中山だと即答していたが、中山は「皆さんいい勝負ですよ」と否定。一方、S代表は川村。iPhoneアプリの性格診断結果で川村は「テラ・ドS(普通の1兆倍凄いSってこと)」を取った記録保持者である。川村のトークショーで語ったコメントは非常に具体的で特筆に値するものなので、トークのやりとりを一部ここに引用しておく。
原幹恵「りかさん。男を落とすテクニックを教えてください(ニコニコ)」
川村「ファーストコンタクトのときは電話は3秒着信音を鳴らして、折り返しかかってきても出ない。次の日に”昨日はごめんね、ありがとう”というメールを出す。男の人がどういうものを欲しいのかなというのを考えながらやります。好きな人のことを考えて、今相手がどういったものを欲しいのかを考えると、おのずと男の人が幹恵ちゃんにハマっていく」
原幹恵「・・・できるかなぁ(ニコニコ)」
川村「男の人は女性に食事をおごってくれるじゃないですか。女の人がなんで払わないのかといったら、美に関してお金を払っているから、男の人が食事を出すというのは当たり前なんだというのを昔言われたことがあって、美に関してがんばっている人ほど男の人におごられることが多いんです」
かでな「へー。私なんかがんばってるのに、まったく落ちないです。びっくりするぐらい! とりあえず3秒着信音鳴らしてみます(客席爆笑)」
感動の最終話
原幹恵は、このドラマの最終話のラストシーンが一番のお気に入りだという。「最終話は、今までやっていた話の集大成なので、だからこそ心に残っていて、ステージでスピーチするシーンもみんなが私の話を聞いているんだよという顔もすごく感動しまして、画面を通してもそうなんですけど、演じているときもみんなに支えられてここまで来たんだという実感でした」と幸福感に満ちた表情で語っていた。第一話からずっと見て来たファンにとってはまさに感無量という大団円。ぜひ実際にドラマを見てこの感動を体験して欲しい。
DVD-BOXには、特典として、全3作歴代キャバ嬢を完全網羅した豪華フォトブックを封入。キャバ嬢のフレグランス名刺がどれか1枚ランダムで入ってくるというニクいおまけつき。東宝からメラメラ発売中だ。
この写真はマスコミ向けのフォトセッションで撮影。左から栗林里莉、館恵美、羽田あい、明日花キララ、原幹恵、松本さゆき、中山恵、丸高愛実。
イベントはこんな感じ。イメージはもちろんキャバクラ。左から川村りか、原紗央莉、原幹恵、かでなれおん、佐久間麻由。
最後にイベントの雰囲気が十二分に伝わってくるフォトギャラリーをたっぷりと用意した。ぜひこの機会にあなたにも会員になってもらいたい。目の保養にどうぞ。(文・澤田英繁)