ホラーオムニバス『怪談新耳袋 怪奇』で真野恵里菜が二役を演じ分ける
平成の世に記録された様々な怪異を綴った1冊の怪談本に始まり、2003年から映像化が開始。現在まで短編・長編含めて100本以上の作品が作られてきた『怪談新耳袋』。この劇場版最新作が『怪談新耳袋 怪奇』である。「ツキモノ」、「ノゾミ」の2本(各1時間)を収めたオムニバスであり、人気アイドルの真野恵里菜(19)が2本で別々の役を演じ分ける「ダブル主演」を果たした。
「ツキモノ」は動的なホラー、「ノゾミ」は静的なホラーというところできちんと差別化されている。真野は、「ツキモノ」では大学生、「ノゾミ」では高校生を演じており、見事にその年齢差を演技力でカバーした。演技にも区別を付け、「ツキモノ」ではキャーキャー悲鳴をあげて逃げ惑い、「ノゾミ」では悲鳴はあげずに息をウッと止めるような演技を見せているのが特徴である。
二役を演じた真野。どちらの役が本人に近いか、8月26日の完成披露試写会の舞台挨拶で判明した。試写会には真野恵里菜の他に坂田梨香子(16)、秋本奈緒美(47)、篠崎誠監督(46)が出席。舞台挨拶が終わる頃、客席からオバケが出てきて真野に襲い掛かるドッキリ演出があった。何も知らなかった真野は大きな悲鳴をあげて逃げ出し、舞台端に座り込んでポロポロと泣き崩れてしまった。ようやく立ち上がった真野は「嫌な予感がしてたんですよ~」と一言。この「ツキモノ」さながらの展開に会場に詰めかけたホラーファンも大喜びだった。
このシリーズは、撮影中に必ず何かしらの怪現象に遭遇すると言われているが、今回は部屋の明かりがふと消えてまた点くという怪現象があったとのこと。真野は「あなたの横にも何かいるかもしれませんよ」と脅かしていた。
『怪談新耳袋 怪奇』は、キングレコードの配給で、9月4日シアターN渋谷他全国順次ロードショー。