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『BECK』堤幸彦監督、水嶋ヒロ、佐藤健らを大絶賛「完璧です!」

 3月30日(火)、映画『BECK』EVOLUTION(製作報告会見)が、東京のライブハウスSHIBUYA-AXで行われ、主演の水嶋ヒロ(25)、佐藤健(21)、桐谷健太(30)、中村蒼(19)、向井理(28)、忽那汐里(17)、堤幸彦監督(54)が登壇した。この会見で始めて出演者が勢揃いするとあって、スチール200名、ムービー20台以上のマスコミが大集結。記者会見では異例となる公開を待ちわびる一般招待ファン150名が詰め掛けた中で行われた。

 同作は、月刊少年マガジンで連載され、累計発行部数1500万部を突破したハロルド作石原作の大人気コミックを映画化。まだ自分の才能に気づかず平凡な毎日を送っていたごく普通の高校生・コユキ(佐藤)、ニューヨーク帰りの天才ギタリスト・竜介(水嶋)の出会いをきっかけに、個性溢れる5人で結成したバンド・BECKが、挫折と成功を繰り返しながら夢に向かってひたむきに突き進む姿を描いた音楽青春ストーリー。

 主演の水嶋は、「大ヒット作の映画化なので光栄に思うのと同時に、大きなプレッシャーを感じました。出来るだけ原作に忠実にと、キャスト・スタッフが一丸で映画を作り、役を全うしています。」と言葉を噛み締めながら語った。楽器演奏が初体験ながら劇中で天才的なギタリストの役柄を演じたことについては、「あまり練習時間がなかった分、睡眠時間を削って練習に取り組んだので十二分に力を発揮出来たと思います。」と自信をのぞかせた。これには堤監督が即答で「完璧でした!」と断言。

 天性の声を持つボーカルとギターのコユキ役を演じた佐藤も同じくギター初体験。「毎日練習し、現場でも空き時間に弾いたりしていました。でも、努力したというより、ギターの楽しさにすぐに気づき、楽しいから弾いていた。」と撮影を通じてギターの魅力に取り付かれた様子を満足げに語った。

 赤いドレス姿で登壇した紅一点の忽那は、「ここにいることが奇跡だと思っています。オーストラリアに14年間いて、今まで日本は遠い国で遠い世界。こんな舞台に立つ事自体、奇跡なことで、この映画に関われて嬉しく思っています」と作品に参加出来た喜びを噛み締めていた。

 14〜15歳の頃からロック漬けと自ら明かした堤監督は、「世代を超えてロックを楽しんでもらえること。ロックに10代も20代もない。撮り終えてまだ試行錯誤しているが、公開日には完璧なものをお見せします。」と映画の見どころと共に作品への固い決意と意気込みを見せた。

 最後に水嶋が、「沢山の期待を裏切らないように、原作者のハロルド作石さんに対するリスペクトを常にあげなが
ら、原作ファンの顔を思い浮かべながらスタッフが一丸で一生懸命取り組んで全身全霊をかけました。」とアピールして頭を下げると、再び堤監督は「完璧です!」と絶賛していた。

 また、会見終了後に情報解禁となる主題歌も合わせて発表された。オープニングテーマ曲にレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Around The World」、エンディングテーマ曲にオアシスの「Don’t Look Back In Anger」という米英強力タッグが本格音楽映画を盛り上げる。

 映画『BECK』は、松竹配給で9月4日(土)より全国ロードショー。(文・沢登健)

2010年4月4日 22時07分

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